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おまけ 〜5〜 ページ11

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私がそう言うとみんなが怪訝そうに私を見る。



「どういうこと?アーヤ。」



翼がキョトンとしながら首を傾げた。



だって...



「これから、メンバーが誕生日のときは電話するつもりだから。」



「...マジ?」



珍しく上杉くんが目を見開いて反応する。



そして、なぜかじわじわと頬を赤く染め始めたんだ。



え、どうしたの?



上杉くんのその反応が理解出来なくて戸惑っていると黒木くんがふっと笑った。



「あぁ。なるほどね。」



ん?何が?



キョトンとしているとバッと勢いよく上杉くんが黒木くんの方を向いて睨みつける。



「おい、お前、余計なこと言うなよ。」



「はいはい。分かってるって。」



黒木くんは軽く頷いて小さく両手を挙げ、降参ポーズ。



さっぱり意味が分からん。



すると、若武が叫んだんだ。



「あ、分かった!お前、自分の誕生日が次だから喜んでんだろ!」



「っ...な!お前、ふざけんなっ!」



そう言って上杉くんが真っ赤になりながら若武に掴みかかり2人はまた乱闘。



もう、本当に飽きないんだから。



言ってる意味も分かんないし。



はあ。と溜息を零すとちょうど2バカ以外のみんなも溜息を零すところだった。



5人の溜息がハモり、顔を見合わせて笑い合う。



そんな私たちの笑い声に驚いて2人がこちらを振り返る。



その2人の顔が何とも言えないくらい間抜けで私たちは笑う。



すると、何が何だか分からなかった2人もキョトンとしつつ、私たちにつられ笑い始めた。



しばらくしてようやくみんなの笑いが治まる。



やがて、それが途切れ、シーンと部屋が静まり返った。



『あ、今天使が通った。』



みんなでハモる。



そして、ふふっとまた笑った。



あぁ。楽しい。



やっぱりKZはこうでなくっちゃね。


このチームは誰が抜けても成り立たない。




だから、小塚くん。



生まれてきてくれてありがとう。



これからもたくさん事件を解決していこうね!



大好きだよ。



みんなで笑い合う小塚くんを見て小さく呟いた声は静かに空中で消えていった。



*完*

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セダム(プロフ) - 利衣子さん» アーヤちゃんたちが通っている秀明という塾の伝統的なジャンケンらしいですよ!詳しくは"学校の都市伝説は知っている"の 20 秀明ジャンケン の216ページ辺りに載っているので是非読んでみてください* (2019年12月5日 1時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
利衣子 - あの秀明じゃんけんてなんですか? (2019年12月4日 20時) (レス) id: 77f3349879 (このIDを非表示/違反報告)
- セダムさん» うん、よろしく! (2018年10月29日 18時) (レス) id: 8828372d2c (このIDを非表示/違反報告)
セダム - 愛さん» いえいえ、こちらこそ誘ってくれてありがとう!よろしくね! (2018年10月29日 18時) (レス) id: 0373634970 (このIDを非表示/違反報告)
- セダムさん» セダム、合作の話美波から聞いたよ!一緒にしてくれてありがと!おかしく感じるかもしれないけど、私と美波で企画したから、ありがと!かな? (2018年10月29日 17時) (レス) id: 8828372d2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セダム | 作成日時:2018年10月22日 19時

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