21. 死の森 6 ページ31
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「アンラッキー! バレちゃあ仕方ねぇ! 巻物持ってんのはどいつだ!?」
『はーい!!』
「コイツ以外のどっちかだな!」
『何で分かったの!?』
「ウスラトンカチが……」
男は私以外の二人を目掛けて駆け出した。くっそー! 少しぐらい引っかかってくれたっていいじゃない!!
サスケはサクラを庇いながら応戦している。
「火遁・鳳仙花の術!」
サスケが地面を蹴って跳び上がり、無数の火の玉を放った。
煙や砂埃が舞って視界が悪くなったところを掻い潜り、私はナルトを探しに木々の間を飛び回った。
「Aちゃん!!」
『ナルト!』
ナルトは縄でぐるぐる巻きにされて木陰に転がっていた。急いでそちらに駆け寄り、クナイで縄を切った。
「助かったってばよ」
『大丈夫? 皆の所に戻ろう、こっちだよ!』
「おう!」
来た道を戻るが、元居た場所にはサクラの姿のみ。
『サクラ! ……サスケは?』
「今戦ってる!」
彼女が指差す方を見上げると、此処から上方、木の枝辺りでサスケとあの男が鎬を削っていた。あのぐらいの高さなら私も行けそうだ。
サスケの目には写輪眼。動きは明らかにサスケが勝っている。それを察したのか 男は退避の方向へ転じたが、サスケはそれを許さない。
容赦なく追撃を仕掛け クナイで男の左腕を貫くと、返り血がサスケの手や顔に散る。
血飛沫にショックを受け、息を呑む私とサクラ。
「手荒いがこうするしかなかった……! ボケボケすんな! こいつ一人とは限らない……いいか! 気を抜いたら本気で殺されるぞ!!」
その言葉にハッとした。これは自分と仲間の命を懸けたサバイバル。この程度で狼狽えてちゃダメだ。全力で皆を守らなきゃ。
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いしだ(プロフ) - 桜子さん» 桜子さん、こちらにもコメントありがとうございます!前からお読みくださってたんですね!? 期間が大分空いてしまっているのに、応援して下さりありがとうございます😭 (6月20日 0時) (レス) id: aaa19f4bca (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - もう更新されないと思ってたのに!本当にありがとうございます!これからも頑張ってください (6月19日 1時) (レス) id: b68e6ffcf4 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ありがとうございます!これから頑張って参りますので、良かったら見守ってやってください( ; ; ) (6月1日 23時) (レス) id: 8aac2975df (このIDを非表示/違反報告)
スパイスカレーがだいすき(プロフ) - めっちゃ久しぶりの更新とっても嬉しいです!! (5月31日 23時) (レス) @page34 id: 1328bfef2e (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - 温かいお言葉ありがとうございます(´;ω;`)こんなに期間を空けてしまったにも関わらずお読み下さる方がいらっしゃるなんて感謝感激です…!! (5月31日 14時) (レス) id: 8aac2975df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いしだ | 作成日時:2017年6月12日 11時