11. 走り出せ疾風少女 9 ページ27
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屋根の上まで来ると、カカシさんはそっと私を地面に下ろした。
「家まで送るよ……どの辺だっけ？」
『あ、私まだ行かなきゃいけないところがあって……』
「だーめ、もう遅いから帰りなさい」
『でも、友達の命が危ないんです！ 助けに行かないと……』
危ないところを救われた直後でもあるし、心配してくれているのだろう。でも、今はそんなことを気にしている場合ではない。緊急事態なんだとカカシさんに伝えると、彼は驚いた様子もなく、むしろ納得したようだった。
「うずまきナルト……か？ 大じょーぶ、彼なら無事保護されたよ。丁度さっき連絡が来た」
『え！ 良かっ…た』
安心する余り体の力が抜けて、その場にへなっと座り込んだ。そう言えば、騒がしかった忍達のものらしき声も、先程から止んでいる。
無事保護されたということは、やっぱりナルトはそんなに悪い事をした訳ではないんだ。悪戯好きなだけで、根はすごくいい子なんだよナルトは。なのに、大半の大人達はそれを分かってくれていないのだろう。
そこまで考えて、私の頭にはまたあの疑問が浮かんだ。
『ナルトは……どうして皆につらく当たられているんですか？』
そう問い掛けると、ポケットに手を突っ込みながら隣に立っているカカシさんは、少しだけ目を見開いてこちらを見下ろした。
『特に大人の方達が……冷たい気がする。カカシさんも何か知ってるんですよね？ ナルトは何かしたんですか？』
そんな反応を示すのだから、何も知らないわけではないだろう。
「してないよ……何も」
『じゃあどうして……』
カカシさんは私から目を逸らして少しの間何かを考えているかのように動きを止めてから、ポケットから手を引き抜く。
そして、彼もまた私の隣に座り、どこかと遠くを眺めるような目で、おもむろに話し始めた。
「12年前……九尾がこの里を襲った。人では到底敵わないその凶暴な生き物から、ある人物が里を守ったんだ」
『四代目火影様？』
「そう、良く知ってるな」
その話はアカデミーで、イルカ先生から聞いたことがある。
「彼は九尾をある赤子の腹に封印して死んだ」
それを聞いて、先程の男の言葉が脳裏に復唱された。
"化け狐"
あの言葉が関係しているのなら……
『その赤ちゃんが……ナルトですか？』
カカシさんはこくりと頷いた。
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リアアカ厨 - 最&高！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 8a79e93161 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ミファルさん» わー！ ありがとうございます！ ギャグがちゃんとギャグになっているか不安だったのでとても嬉しいです(*´∨｀* ) (2016年7月7日 23時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
ミファル - 読んでいて楽しいです！思わず笑ってしまいました（笑）更新頑張ってください！蔭ながら応援してます！ (2016年7月4日 22時) (レス) id: 88acae9178 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ミラクさん» 嬉しいです(*´∨｀* ) お転婆でよく暴走しますがこれからも宜しくお願いします(？)！ (2016年7月3日 14時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - 黒兎さん» ありがとうございますぅう！ 亀更新ですがこれからも頑張って参ります！ (2016年7月3日 14時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いしだ | 作成日時：2015年11月30日 20時
