05. タイミングが大事 5 ページ5
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『ああぁぁ！？ キミ！ ナルトだ！ 主人公の子だ！！』
「……」
そうだ、彼は”NARUTO”……つまりこの世界の主人公だ。主人公なのに何であんな酷い扱いを受けていたのかよく分からないが。金髪碧眼、頬のヒゲ……間違いない。彼は正真正銘、あの表紙で見たうずまきナルトだ。
『うわぁ、本物だぁ……ってアレ？ おーい？』
「……」
『……もしもーし……』
「……」
何故か突然黙りこくってしまったナルトを不思議そうに眺めた。ぽーっとのぼせたような彼の目もまたこちらをじっと捉えていて、必然的に見つめ合う。
『どうした…の……どうしたのォ！？』
”どうしたの”、と問いかけようとしたその時、彼の顔がどんどんと此方へ……かなりの至近距離にまで近付いてきた。
何故！？ 慌てふためいて、先程よりもずっと切実な”どうしたの”が口から飛び出し、公園中に木霊した。
「か、可愛い……」
ナルトの口から溢れた言葉。
今、可愛いって言った？ 何を？ 私を？
『……っな！ 何言ってんだってばよ！』
照れ隠しに口から出たのはナルトの口真似。声は少し裏返っていて、動揺しているのが丸わかりだ。
「……ぅえ？ ……あ！ 言っちゃった」
ハッと我に返ったように目を丸くしたナルトは、恥ずかしさを誤魔化すようにヘラリと笑いながら、人差し指でポリポリと頬を掻いた。
そして、彼はピタリと動きを止めてまた私の顔を見つめた。それから今度はその指をビシッとこちらへ向ける。
「……？ ……あああぁぁぁあ！！」
『えええぇ！？ 何！？ 今度はどうしたの！？』
突然の大声にビックリ。
「血ィ出てるぞ！！」
『あっ、忘れてた』
先程の子ども達に投げられた石で怪我してしまったものだ。当たった時は痛かったが、今はそこまでではない。きっと傷自体は浅いのだろう。
しかしナルトは大げさな程に慌てふためいている。
「手当てしねーと！ えっと…えーと……ついて来いってばよ！！」
『え！？ ちょっ…チョ待てよ！』
キ◯タクばりの”チョ待てよ”が口から飛び出した。が、聞いてくれない。ナルトは私の手を取って何処かへ走り出した。
引かれるがままについて行くが、何せ……足が速い。この世界の人々はどうして皆こんなに速いんだ。
転けそうになりながらも必死に足達にエールを送った。
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シナモン - 最初のカカシ先生とのが凄く好きです‼出来ればカカシ先生と藤咲を増やして欲しいです‼ (8月22日 18時) (
レス) id: 4ae5ef4114 (このIDを非表示/違反報告)
リルル - 主さん銀魂読んでます！？ (7月21日 17時) (レス) @page23 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
rinne - シカマル...w墓穴掘りまくってんなぁwww可愛いけど！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 879285e914 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます…！！ 是非最後まで読んでやってください(*´-`*) (2017年5月13日 16時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - すっごく面白い！！！ (2017年5月13日 12時) (レス) id: 0e692698e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いしだ | 作成日時：2015年10月27日 23時
