07. アカデミー生の日常 7 ページ31
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まずは距離を取って相手の様子を伺…………
『……っ……！？』
私が後ろに下がるより先に、サスケが一気に距離を詰めてくる。
先手必勝ということか、それとも……
様子見するまでもない相手だと言いたいのか。
『な、めないでよ……！ サスケ！』
勝ち目がないとは分かっていても、ここまで余裕綽々に来られてはやはりそう言いたくもなる。
取り敢えず、前から走って来るサスケの足を止めなければ。
拳か蹴りか……はたまた忍術か。何にせよアカデミー１のエリートの攻撃をまともに食らってはひとたまりもないだろう。
私は右太股に取り付けられたホルスターから手裏剣を二枚取り出しサスケに向けて投げつけた。
しかし彼はそれを難なく躱す。
もう一度ホルスターに手を突っ込み、今度はクナイを取り出す。
それ以上近付くな。
そう告げるかのようにそれをサスケに両手で突き出して。
しかしやはりサスケは止まらない。
「だったら……」
クナイを握り締めていた右手を掴まれ、地面を踏み締めていた足を掬い取られ、それから、身体のバランスが崩れて。
倒れる。
そう思って目を強く瞑った直後、ドサッという鈍い音と背中の痛みが生じた。
『っ……！』
「サスケの勝利！」
恐る恐る目を開けると、仰向けに倒れた私に馬乗りになるように覆い被さる、サスケの無表情な顔。
そして、その手には先程まで私が持っていた筈のクナイ。
この時点で、実戦なら私の命は既にない。
清々しい程の完敗である。
「それ相応に強くなることだな」
それは先ほど私が言った言葉に対する返答だったのだろう。
なめられたくないのなら、強くなれ。
私に屈辱を与えたのは、その意味それ自体だけでなく、試合が始まって終わるまで言葉を一言二言交わす程の時間しか経っていないという事実。
『こ、これからだし……！ もう、勝負終わったんだからどいてよ……』
「言われなくても分かってる……」
立ち上がる彼の顔は変わらず無表情だが、今の私には少しドヤ顔にも見える。
無性に腹が立って、膨れながらサスケを睨みつけた。
「サスケこの野郎！！ Aちゃんをいじめんな！ Aちゃん、大じょーぶか！？」
いじめるも何も、そういう授業だから仕方ないんだけどな……
Aはくすりと笑ってしまいながらも、差し伸べられたナルトの手に捕まって立ち上がった。
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シナモン - 最初のカカシ先生とのが凄く好きです‼出来ればカカシ先生と藤咲を増やして欲しいです‼ (8月22日 18時) (
レス) id: 4ae5ef4114 (このIDを非表示/違反報告)
リルル - 主さん銀魂読んでます！？ (7月21日 17時) (レス) @page23 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
rinne - シカマル...w墓穴掘りまくってんなぁwww可愛いけど！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 879285e914 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます…！！ 是非最後まで読んでやってください(*´-`*) (2017年5月13日 16時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - すっごく面白い！！！ (2017年5月13日 12時) (レス) id: 0e692698e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いしだ | 作成日時：2015年10月27日 23時
