05. タイミングが大事 4 ページ4
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完全に怯んでいる彼らの中の大将……いや、ジャイ◯ン的な男の子が、負けじと地面の小石を拾い此方に投げる。
「なめんなあぁぁー！！」
『ぬぁっ……！』
ズキっと額に痛みが走る。小石が当たったのだ。痛む所を触ってみたらうっすら手に血がついた。
血ィ！ うそォォ！？ 痛ァァァ！
「大丈夫か！？」
後ろからあの金髪の少年が心配そうに駆け寄ってきている。
『だ、大丈夫……』
だけど、痛いな、コレ！
頭から血が出るなんて初めてだ。涙が滲んできたが、泣くなんて恥ずかしい。今は我慢。
本当に当てるつもりは無かったのか、少し動揺した様子のいじめっ子達。
おのれジャイ◯ン！ ……あ、近くで見ると見た目もジャイ◯ンっぽいかも？ いやいや、今はそれどころじゃない！
彼らをキッと睨みつけてやると、滲んだ涙で少しぼやけた視界に、何故か顔を赤くしたジャ◯アン’sが映った。
「あ、当たっちまったぞ……」
「お……おい、コイツよく見たらすげー可愛いぜ……」
「……本当だ……涙目がまた…いい……」
何かボソボソと言っているようだが聞こえない。またボールアタックしてやろうかと思った瞬間。今までずっと私の後ろで元気をなくしていた少年がいきり立ち、私の前に立ち塞がった。
「てめーら！何してんだってばよ！ これ以上コイツに手ェ出したらぶっ飛ばすぞ！！」
「うるせぇ！ まとめてボッコボコにしてやる！」
「やってみろ……！」
少年は低く静かな迫力が篭った声でそう言った。突然空気がピリピリとしだして痛い。
「な、なんだよ落ちこぼれのくせに！！」
「おい、もう行こうぜ…あの怪我はまずいって……。それに、あんな可愛い子は殴れねーよ……」
「……くそ、そうだな……」
いじめっ子達はまたコソコソと話をしてから逃げて行った。
「へっへーん！ オレに恐れをなして逃げて行きやがったぜ！」
先程ブランコで項垂れていた時の彼と同一人物とは思えない程に自信に満ちている。意地悪されていたから 気弱な子なのかと思ったが、そうじゃないんだ。
『凄いじゃん！ キミ、本当は強いんだ？』
「当たり前だろ！ オレってば、火影になる男なんだぜ！ 」
身の丈は自分と変わらないのにその背中はとても大きく見えて、ちょっと頼もしい。
「それに……なーんかお前に元気みたいなの貰っちゃったんだよな！」
少年はこちらに振り返った。
あれ。この顔、どこかで……確か……
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シナモン - 最初のカカシ先生とのが凄く好きです‼出来ればカカシ先生と藤咲を増やして欲しいです‼ (8月22日 18時) (
レス) id: 4ae5ef4114 (このIDを非表示/違反報告)
リルル - 主さん銀魂読んでます！？ (7月21日 17時) (レス) @page23 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
rinne - シカマル...w墓穴掘りまくってんなぁwww可愛いけど！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 879285e914 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます…！！ 是非最後まで読んでやってください(*´-`*) (2017年5月13日 16時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - すっごく面白い！！！ (2017年5月13日 12時) (レス) id: 0e692698e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いしだ | 作成日時：2015年10月27日 23時
