07. アカデミー生の日常 2 ページ26
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「ひゃほー……！ オレの時代がやって来たぜ……！」
頬を染めて(赤丸を見たせい) 少しもじもじしている(人違いじゃないか不安なせい)美少女が、教えていないはずの自分の名前を何故か知っている(イルカ先生が悪ガキだと教えたせい)。
これは……絶対そうだ。あの日の言葉は聞き間違いじゃなかったんだ。
コイツ、オレのこと好きだ……！
そう確信して、思わず口から飛び出した小さな声はAの耳には届かなかった。
『やっぱりキミがキバ君か〜！ 会いたかったよ。』
やんちゃなところが少しナルトに似ていると聞いていたから。
A自身もイタズラ好きなお調子者であるため、気が合うのではないかと密かに期待していたのだ。
しかしそんな事など知る由も無いキバは、カーッと顔を赤くして戸惑うしかない。
「…… (あ、会いたかっただと……？)」
『私は藤咲A。Aって呼んでね！』
友達になろう。そう意図して手を差し出す。
「おう……オレのこともキバって呼んでくれて構わねーから！ あ……そんでコッチは赤丸」
照れくさそうに目を逸らしながらAの手を握るキバ。
『オッケー。よろしくね、キバ！ 赤丸！』
「キャンッ！」
Aは、キバのパーカーの中からひょっこり顔を出している赤丸に顔を近づけてヨシヨシと撫でた。
近くなる二人の距離。
寄せられたAの頭。ふんわりと香る髪。香水などのキツイ匂いではなく、花のような、シャンプーのような。そんな優しい香りのせいで、キバは”女の子”というものを改めて意識して、カチンコチンに固まってしまう。
「…… (うわ、ヤッベー)」
『…？』
その様子に気付いて不思議そうに顔を見上げるAの上目遣いに、ノックアウト寸前。
「じ、じゃあ……オレもう行くわ。次の時間、演習だし……お前も遅れんなよ！」
そう言ってキバはそそくさとその場を離れ歩いて行った。
彼の言う通り、次の授業は忍組手、つまり一対一の手合わせを行う演習である。座学は退屈だと文句を垂らす男子達も、この時間だけは一部(シカマル)を除き 挙ってやる気を出す。珍しくAが一人で居たのも、このためだ。
とは言え次の授業までまだ時間はあるし、時間に余裕を持って行動するほどキバは優等生ではないはず。
どうしてそんなに急いでいるんだろう？
キバの調子を狂わせている張本人であるAは不思議そうにそんな事を考えながら 呑気に手を振って送り出した。
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シナモン - 最初のカカシ先生とのが凄く好きです‼出来ればカカシ先生と藤咲を増やして欲しいです‼ (8月22日 18時) (
レス) id: 4ae5ef4114 (このIDを非表示/違反報告)
リルル - 主さん銀魂読んでます！？ (7月21日 17時) (レス) @page23 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
rinne - シカマル...w墓穴掘りまくってんなぁwww可愛いけど！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 879285e914 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます…！！ 是非最後まで読んでやってください(*´-`*) (2017年5月13日 16時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - すっごく面白い！！！ (2017年5月13日 12時) (レス) id: 0e692698e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いしだ | 作成日時：2015年10月27日 23時
