06. 交換条件 2 ページ11
.
「おはよう！ みんなちゃんと来てるかー？」
教室の扉を開いてその中へ足を踏み入れたイルカ。その手に持っていた名簿を教卓の上に置いて、生徒たちの顔を一通り見渡す。
そしてある一点を見てぎょっとした。
「どうした、お前達……今日はえらく静かだな……？」
それはいつもイルカの頭を悩ませている悪ガキ集団、ナルト、シカマル、キバだ。チョウジに限ってはいつも通り、隠しきれていないつまみ食いをしているようだが……
ナルトが騒がしくない。
シカマルが居眠りをしていない。
キバがちゃんと席についている。
本来ならばそれが普通なことなのだが、普通にしているだけで不可解に思われる程に彼らは不真面目常習犯なのだ。
「…… (Aちゃんってば、いつアカデミーに来るのかな〜……)」
「…… (アイツ、また危ねぇところ行ってねーだろうな……？)」
「…… (はぁ……どうすっかなぁ……またあの森に行ってみるか……？)」
自分達の事を言われているのに、全く気にかけていない三人。
こうも静かだと調子が狂うな……
イルカは苦笑いを零すが、気持ちを入れ替えてバンッと教卓を叩いて生徒たちの注目を集めた。
「早速だが、今日はみんなに紹介したい子がいる！」
ざわめき始める生徒達。
「だ、誰かなぁ……？」
「恐らく、転校生だろう。何故なら、仮にその人物が大人だったとすればイルカ先生は”子”などという言い方はしない。従って、今から紹介されるのは子どもだということに……」
「可愛い子だといいなぁ〜」
「何言ってんのよチョウジ！そこはイケメンでしょー！」
「バカね、いの。サスケ君には敵わないわよ！ ね、サスケ君！」
「……誰だっていい」
教室内が一気に騒がしくなってしまった。いつもより少し様子が変な三人を除いて。
「おい、お前達。気になる気持ちは分かるが少し静かに……」
イルカが生徒達を鎮めようとしたその時、ガラガラと教室の前側の扉が開いた。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 460人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シナモン - 最初のカカシ先生とのが凄く好きです‼出来ればカカシ先生と藤咲を増やして欲しいです‼ (8月22日 18時) (
レス) id: 4ae5ef4114 (このIDを非表示/違反報告)
リルル - 主さん銀魂読んでます！？ (7月21日 17時) (レス) @page23 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
rinne - シカマル...w墓穴掘りまくってんなぁwww可愛いけど！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 879285e914 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます…！！ 是非最後まで読んでやってください(*´-`*) (2017年5月13日 16時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - すっごく面白い！！！ (2017年5月13日 12時) (レス) id: 0e692698e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いしだ | 作成日時：2015年10月27日 23時
