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A「問題ありませんよ」

カ「そっ…か…良かった…」

目を細めて笑う彼女に心から安堵した

カカシさんが運んで下さったおかげです、

なんて 嬉しそうに笑うA

そんなの当たり前だよ

出会って数日なのに、こんなに君が大切なんだから

自分でも まだ戸惑ってるのに

彼女はどこまでも朗らかで

俺が可笑しいんじゃないかと思えてくる

A「カカシさん?」

不思議そうな顔で俺の顔を覗き込む彼女は

不安なんて微塵も感じさせない瞳をしていた

コンコン…

A「…?どうぞ」

病室のドアがノックされ、彼女が応答する

カラカラ…と引き戸が開くとそこに居たのは三代目だった

猿「具合はどうだ、Aよ」

付き人の忍を室外に待機するよう計らい、

見舞いの花束を抱えている三代目

A「三代目様…!」

カ「三代目…!」

驚いて目を見開くAと立ち上がる俺

猿「あァ よいよい、顔を見に来ただけでな…
その様子だと無事だったようじゃな」

目元に深く刻まれた皺が、三代目の暖かさを示している

A「すみません、ご心配おかけして…」

申し訳なさそうに眉を下げる彼女の頭を

三代目は優しく撫で、花束を渡す

彼女の表情が明るくなったのを見て、

三代目が一瞬、俺に視線を向けた

…?

猿「すまんなA、昨日の事でカカシを少しばかり借りるぞ」

カ「!」

A「…?はい、」

首を傾げつつも返事をした彼女を一瞥して、

俺は三代目と共に病室を後にした



__

病院の外にあるベンチに腰を下ろした

カ「………以上です」

猿「そうか、ご苦労じゃったな」

カ「いえ…」

猿「そのナルトを狙った忍は どこの者かはわからずじまい、か…」

カ「はい、全く気づけず……」

猿「Aだけが気づいておったと…」

カ「はい…」

忍の気配を察知できない忍なんて

俺は何をやっていたんだ

彼女はきっと最初からわかっていたんだろう

だから、あの時

『私達が今やるべき事は 他にあります』

なんて言ってたんだな

あの時はなんの事だかさっぱりだったけど

今思い返せば、Aはきっと

ミズキの他に悪の″色″が見えていたんだろう

猿「狙いは巻物じゃろうが…
こうなるとAの身も危なくなるな…」

カ「…」

猿「カカシ、」

┄ ┄ ┄


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設定タグ:はたけカカシ , 創作柱 , NARUTO   
作品ジャンル:アニメ
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四つ葉のクローバー - 久しぶりに更新してくださりありがとうございます。続きもとても楽しみにしております。 (2021年4月7日 17時) (レス) id: abfe07a57a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろ | 作成日時:2020年11月10日 16時

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