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あげておとす 一松 ページ38
私の彼氏は、あげておとす。
ヨイショしてその後残念な事を言うとかではなく、例えば彼が私にチョコをくれるとする。私が食べると、口をあけてと言われる。抵抗があるものの、口をあけると写真を撮る。それを彼は「Aがうんこ食ってるみたいじゃん。…いや、Aを貶してるんじゃなくて、俺がそういうの好きなだけだから、気にしないで…」と言う。つまり、かっこいいと思ったら、彼の残念な思惑によって気持ち悪くなってしまうのだ。
この間もデートで映画を見に行って、私に「ポップコーン、何がいい？」と聞いてきて私がキャラメルと答えると、ポップコーンをいっぱい買ってきてくれる。それはとても嬉しいのだが、彼は映画を見ずに私がポップコーンを食べる姿をずっと見てくる。映画が終わった後何故見ていたのか聞くと、「ポップコーンって人間の歯みたいじゃない？それをAが食べてると思うとさ…ふひッ」人間の歯を食べる妄想をして何が楽しいのだろうか。本当に気持ち悪い。
そして今日。私の生理が重くなったので、一松と遊ぶ約束を取り消した。すると、家まで一松が来てくれて、そのまま「…大丈夫？」とか「お腹、冷やしちゃ駄目でしょ？」とか言ってココアを淹れてくれたり毛布を持ってきたりお腹を撫でてくれたりとしてくれて、とても嬉しかった。私は彼と付き合ってて良かった！！
と、思ったのも束の間。彼が自分のポケットからナプキン(夜用)を取り出し、私にさしだしながら「…言わなくてもわかるよね？」と言ってきた。やっぱりクズだよこいつ死ねよ本当。
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作者名：梨松 | 作成日時：2016年6月14日 19時
