DREAMERS 6

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北人side






慎「ねぇ、北人さん」




「んー？」




慎「樹さんと仲直りできた？」






「してないよ」






慎「しないの？」






「しないよ」





慎「ありがとう、北人さん」







「何、どうしたの？」





慎「優しくしてくれて…嬉しいから

でも、樹さんとも仲良くしてね」






「わかった、教室行ってみるよ」






少し冷静になれたし、樹だって

きっと今頃後悔して

謝りたくても、謝れなくて

うずうずしてるんだろうな〜って

呑気な事考えながら、2年教室に行った







「ねぇ、樹は〜？」





2「最近ずっと休んでます」





「へぇ、何で？」





2「さぁ…無断欠席らしいですよ」






「そっか、サンキュー！」








職員室の先生に聞いても

無断欠席で、そろそろ単位がヤバイ

としか教えてくれなくて





仕方なく樹に家に向かった







ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ






「樹〜！！樹！！」





「いーつーきー君っ！！！！」







ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ






「いないのー？」






玄関の取っ手を引くと


ガチャ






「えっ…」







「おい、樹いないのー？

鍵空いてるけど…入るからなっ！」





玄関に樹が普段履いてる靴あるし




「おばさーん！こんにちは！

樹いますか？」






リビングを開けると、何だか違和感



いつもいるはずのおばさんがいない





何か、荷物が減った？


誰も住んでないみたいな部屋





テーブルには、腐ったおにぎり





「え、何これ…」







「樹は…？」





不安になって、急いで2階にある

樹の部屋に行く






「樹！！」








ｶﾞﾁｬ






「いつ、き…？」





徐にこちらを見た樹は

生気の無い目をしていた








たった数日会わなかっただけなのに

げっそりと痩せてしまっている樹







「いつ、き…樹、どうした！？」






怠そうにベッドに座っていた樹の横に

俺も座って、樹の体を触る






熱はないな…






樹「ｯ…」






ゆっくり、ゆっくりと

俺から離れていく樹を見て




きっと振り払う力もないんだと悟った






「樹、何があったの？

何か変だよ…どうしたの？」







樹「でて…って」






「え？」






樹「もう…かお、、、みたくなっ」








顔見たくない…






「樹、ねぇ俺の事見えてる？」





さっきから焦点があってない樹





体を揺さぶった時だった



ﾊﾞﾀﾝｯ







「いつきっ！！！！」

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