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『同窓会？高校の？』

「うん、樹も来てるんじゃないの？」

『来てるも何も俺実行委員やらされてんだわ』

次の日の学校終わり

ひとり暮らしをしている樹の家に寄って
昨日届いた同窓会の案内の話

「やっぱ樹そういう感じなんだ」

『先生たちが俺を頼りにしすぎなんだよ』

大学のオリエンテーションで会った時から

圧倒的な陽のオーラに圧巻されたけど

やっぱりそれは間違いではなかったらしい

うちの高校の実行委員も確かすごい陽キャばっかだったし

苦笑いをしながら私が大好きなカフェラテを準備してくれた樹

生活感皆無の部屋で自炊も何もしてないだろうに、
私のためにわざわざ常備してくれてるから

そんな、些細な優しさに心は温かくなる

『で？悩んでんの？』

「…気にしないって言ったら嘘になるから」

『“例の”人？』

「…うん」

付き合う前から樹には話していた

高校時代、すっごい好きだった人がいたって

その人とは付き合うこともなく、
普通に振られて終わっちゃったって

振られても好きで、

どんなに苦しめられても好きで、

私のなかで一生忘れることのできない人だって

…そしてその人は、学校の先生だったって

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