dream of (ページ10)

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少しだけ広い歩道をヤマちゃん、私、樹の並びで歩いていく

ヤマちゃんと樹も私繋がりで元々仲が良かったから、
ようやく馴染みのある人だけの空間で心が落ち着く

その反動と言っていいのかわかんないけど、

居酒屋を出てからの時間、ほとんどヤマちゃんとも樹とも話せなかったから

『ねーえ！A！』

テンションが上がったヤマちゃんの声

隣を見るとすっごい笑顔で嬉しそう

どうしたんだろう

「どしたの？」

『どうしたじゃないじゃん！何してたの！2人で！』

「2人？」

あ、もしかして大我くんのことかな

特に何をしていたわけでもないし…皆が見ていたことが全てなんだけど

口を開こうとすると突然樹から肩を組まれて引き寄せられる

田中『な～、いい感じじゃんきょもと。きょもタイプだった？』

「いや、…え？普通に話してただけだよ、やめてよ～」

田中『いやいやいや、俺らをはぐらかそうってのは無駄だぜ』

「ほんっとにそんなんじゃないから大我くんは」

『たいがくん…？？』

名前の呼び方に引っかかったらしいヤマちゃんも肩を組んできた

傍から見たら肩を組んで歩く仲良しの三人組

だけどそれどころじゃないというかもう意味がわからない

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