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それからまた6人で駄弁って、

少しして松村くんが伸びをして立ち上がる




松村『明日、ていうか今日か、バイト早番だからそろそろ帰ろうかな』


田中『え!なら早く言えよもっと早く解散したのに』


松村『まあ楽しかったから』




スマホで時間を確認していた理由、そういうことだったんだ

確かに樹の言うとおり、
教えてくれてればもっと早く帰れたはずなのに



周りに倣うようにスマホを開けば時刻はもうすぐ2時をまわろうとしているところだった





高地『俺も眠くなってきたし解散するか〜』




高地くんの声掛けで皆が立ち上がりはじめる

なんとなく松村くんに視線を向ければどこか申し訳なさそうな表情をしていて




「…ねえーもう眠たい倒れそう」



松村くんが帰るから合わせて皆も帰っちゃう、なんて
変に気を遣わないで欲しかったから

少し我儘なフリをしてみる



そしたら樹もヤマちゃんも“もう〜”なんて言いながら乗っかってくれた






京本『Aちゃん家どこら辺?』


「えっとね、簡単に言ったら大学の近く」


京本『送ってく』


「えっ、大丈夫だよヤマちゃんと樹と同じ方向だし」


京本『…なーんだ』


田中『きょもー!北斗と高地もう歩き始めてるよ』


京本『ほーい、今行く』






拗ねたように唇を突き出した大我くん

こっちを見向きもせずに向こうで待つ2人の元へ歩いていった



…その大我くんの向こう側

肩をすぼめて寒そうにしている松村くんにピントが合う




もう少し、あともう少しだけ話したかったな




『Aー!帰ろー!』



大きな声でバイバイって言ったら手振ってくれるかなとか考えてみたけど行動に移せなくて

私に飛び込んできたヤマちゃんを受け止めて
松村くんには背を向けた













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作者名:ダイア | 作成日時:2024年1月4日 16時

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