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安心したのも束の間、

今の自分と大我くんの状態に焦りを覚える



大我くんが前から抱きとめてくれているから落ちずに済んだ

ということは、タイヤの分段差はあると言えど
大我くんに抱きしめられているということで

そして私も思わず大我くんを抱きしめ返しているということで






「…あ、えっと、ごめ」


京本『俺に言われるって相当よ』


「飲みすぎた、のかも」


京本『やっぱり俺の判断は正解だったね』




ただでさえドキドキしていた心臓がさらに高まる

当たり前のことかのようにまた手を差し出す大我くん


大人しくその手を握ると一度ぎゅっと強く握られる




繋いだまま何もしないのも恥ずかしくて、
誰かに見られた時に理由になるようにまたタイヤの上に立つ





京本『今は手繋いでるから大丈夫でしょ』


「…有難う、です」


京本『あ、高地の声が近くなってきた』




確かに黒い塊がこちら側に近づいてきているのがわかる

少しずつ何を話しているのかも鮮明に聞こえてきた




…あ、松村くん

そう思って握られた手を離そうとしたけど
それ以上の強い力で遮られる





京本『だめ』


「でも、みんな来る」


京本『酔っ払いの言うことは聞きません』





松村くんに見られたくないだけなのに

向こうは全く何にも思わないってわかってるけど、
見られたくないだけなのに




田中『マジ勝手にどっか行くのやめて』


『樹必死になって探してたもんね(笑)』


京本『だってAちゃんがここ来たいってうるさいもん』


「ねえそんなこと言ってない」


高地『ちゃっかり手なんか繋いじゃってー』



やっぱり指摘されて恥ずかしくなる
もう一度離そうとしたけど私の力じゃ全然意味がなくて




京本『酔っ払いちゃんの介抱中』


わざわざ見せびらかすかのように繋いだ手をあげて
そんなことを口にする大我くん



樹に肩を組まれながらこっちを見ているのは松村くん

樹の耳でボソッと何かを呟いて笑っているのが見えたから
少し心が痛くなった















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作者名:ダイア | 作成日時:2024年1月4日 16時

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