dream of (ページ7)

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そうして大我くんに連れられた先にあったのは

「え…これ？」

京本『そう！こういうスリル系好きそうじゃない？』

なぜか私より楽しそうにしているから
私に勧めたいってより自分がしたかったから連れてきたんじゃないのかな

遊具って言っていいのかもわからないあれ

小学校の校庭によくあるタイヤが半分埋められたやつ

これをスリル系って表現する大我くんって本当不思議で面白い

「両端からスタートしてじゃんけんのやつする？」

京本『言っとくけど俺じゃんけん強いよ？』

ほらやっぱり

“ぜってぇ負けねえ”って言いながら肩をぶん回してる大我くん

樹とか高地くんとか連れてきた方が絶対盛り上がるはずなのに

そう思うけど、仲良くなろうとしてくれてるのが伝わるから
これは純粋に、嬉しい

そして結果的にも有言実行というのか、
大我くんの勝ちだった

まあでもこれはじゃんけんの強さというより
大我くんの体幹の強さと私の体幹の弱さの違いの結果が正しい気がする

「えーもう悔しい」

京本『んふ、やったー俺の勝ち～』

煽ってくる大我くんに少しむかついてもう一度ひとりでタイヤの上に立ってみる

暗くて次のタイヤの位置見にくいししょうがないよね

そう思いながら右足を踏み出した先はまだタイヤがなくてそのままバランスを崩す

やばい、このまま顔から落ちちゃう

覚悟したけどなんとか堪えた

京本『ほんっと、危なっかしい』

大我くんの瞬発力のおかげで

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