恋人ごっこ。 (ページ17)

今日:6 hit、昨日:43 hit、合計:435,056 hit

17 ページ17

・

『遅い、２分遅刻』

｢うるっさいな～面倒な男はモテないよ？｣

そして夜

約束をしていた２１時にベランダに出る

今日も北斗はお風呂上がりでかっこいいなって見惚れてしまう

『あ～なんか今日は疲れたわ』

｢それはこっちのセリフです～｣

なんてたわいもない話をしながらさっそく本題に入る

『俺さ期間としては１年くらいお願いしたいんだよね』

｢え、１年も！？長すぎじゃない....？｣

『良い塩梅でしょ幼馴染みっぽいし』

せいぜい長くて３ヶ月くらいだと思ってたから想像以上の長さに言葉も出ない

『あ、もちろんどっちかに好きな人できたらそこでやめるけど』

｢....そんな長く、北斗は大丈夫なの？｣

『Aだし余裕よ』

｢そ、っか｣

『あとー学校内ではなるべく恋人感出さないとだよな』

｢お昼、一緒に食べるとか？｣

『そうそう、まあでも毎日はしんどいし週２くらい？』

｢そうだね、私も愛花ともご飯食べたいし｣

そんなこんなで決まった２人の恋人ごっこ。のルールはこんな感じ

・期間は１年が目安
　ただしどちらかに好きな人ができたらその気持ちを尊重するために
　そこで恋人ごっこをやめる

・登校は毎日一緒にする

・下校に関してはお互いの都合のつく日に

・一緒に登下校中は人目につくようになったら手を繋ぐ

・お昼は週２回一緒に食べる

・あくまで学校内で恋人を演じるだけで家に帰ってからは普段通りに

・周りの人に嘘であることがバレないようにする

・お互いの友だち関係にもきちんと配慮する

・お互いが恋人同士(仮)という自覚を持つ

あまりに作業的で業務的で悲しくもなるけど

これからはじまる北斗との毎日が少し楽しみでもあった

・