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噂は広まる1 ページ4
「なぁ」
「ふぁい？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
フレンチクルーラー片手に運動着に着替えていると知らぬサバナの男子が声をかけてきた。
「お前監督生泣かせたってマジ？」
「(結果的にはそうなんのかな)…まぁ？泣いたね…」
「なんで？なんで？」
「(監督生さんの為に隠した方がいいかな…？)ないしょ。教えなーい」
「なんだよケチ…弱み握れると思ったのによ〜はぁ…」
か、隠して正解だったかもしれない。弱みって…弱みって…お前…
その後も色んなやつに聞かれたけど有耶無耶にしたり教えなかったり何とか回避した。
「(噂は噂でもねじれた噂じゃなくてよかったわ)」
告白されて断ったら泣いたとか…ははっ…洒落にならねぇ…いつ噂が曲がるか知らんし…聞かれたら最後だと思った方がいいな。
「A〜オレ様と組むんだゾ！」
「良いよ」
これも何かの縁だ。仲良くしておこーっと。
「Aくん。髪の毛邪魔じゃない？」
「運動の時は少し…」
前髪が僕は長い。切っても切ってもすぐ伸びるのでいつしか切るのを諦めた。
「な、何…？」
監督生さんに前髪を擽られて目を閉じると違和感を感じた。髪結ばれてる？
「ありがとう…」
軽く触るとわざわざ三編みにしてあって少し恥ずかしかったけどまぁ見えやすくなったし良いかな。
「(嬉しそうな顔されちゃあ外すに外せないしなぁ…)」
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作者名：ぽっぽろ | 作成日時：2021年2月1日 5時
