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サバイバル生活を覚悟し、飲料集めをしようと意気込み、東の方に歩いていると、
「ん？なんかここ見覚えあるぞ？」
見覚えのある場所に出た。かなり深い崖があり、その先には見覚えのある建物が。
えっ
「待って、ここ…農園？」
それも、探していたグレイス＝フィールドハウス。私、運いいな。
見つけたはいいが、持ち物は少ない。ドンのように、木に紐を巻き付けることも出来ない。
さて、どうしようか…
数分悩んだ結果、矢に紐を巻き付けてその上を歩いていくという、なんとも危ない橋を渡ろうと決心した。
これ…落ちたら死ぬよね？頼みの綱は紐一本だけ。死にませんように…
「よっ…よし、いい感じの場所に刺さった！」
矢を刺し、渡ろうと決めたが、下は崖。そう思うと足がガクガク震えて仕方がない。
「私は半鬼私は半鬼…」
何とか渡る覚悟を決め、今はその中間地点にいる。これ…意外とキツい。
「しかも…めちゃくちゃ風強いやんけ…！のわっ、揺れるな揺れるな！！」
くそ…誰だよこんな事しようって言ったの…！
かなり時間が掛かったが、何とか渡りきることが出来た。そこから見る景色は、漫画やアニメで見た通りのグレイス＝フィールドハウスだった。
ここに…エマ達はいるんだよね。てか、いなかったらさっきの私の努力が水の泡だ。
「よし…バレないように気配を消して行こう」
そう思って、塀から降りようとした時だった。
見覚えのある女の子がこちらに向かって走ってきたのだ。
「イザベラの…幼少期…？」
恐らく、そうなんだろうな。あの髪にあの顔。間違いなくイザベラの幼少期だ。
やばい、ここにいたらバレる！そう思い、先程渡ってきた紐に弓矢を引っ掛け、スーッと降りていった。
力ずくで矢も抜き、足跡も消して痕跡を無くす。
そこからの事は詳しく覚えていない。
バレないように、バレないようにと必死に逃げ回っていた事だけは記憶に深く刻み込まれた。
「わっ！」
「？！ごめんなさ……て、ムジカ？」
「あ、A！良かった…心配してたのよ」
そうだ、私はムジカ達とはぐれていたんだった。それどころじゃなくて忘れてた。
「ごめんね」
「ふふっ、良かったわ怪我がなくて」
流石ムジカ。こんな時まで優しい。
その後、帰ってきたソンジュにも怒られ、一時間くらい説教をくらった。
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白狐(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます！ 応援して下さり本当にありがたいです……！ いつ再開させるか分かりませんが、きっと(多分)また更新し始めると思うので気長にお待ちくださいませ……！ 面白いと思っていただき良かったです🥰 (2022年8月8日 20時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - 更新頑張ってください！とてもおもしろいです！ (2022年8月8日 7時) (レス) @page18 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夜桜桜愛さん» コメントありがとうございます！ ああっ、すみません！ 更新ストップさせちゃって……。今日か明日……もしくは来週……出来たら更新しますので。頑張ります！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜桜愛(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 612a16ad5c (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。まだまだ続く予定なので、応援していただけると幸いです！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年2月6日 22時
