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この子本当に気配がない、怖いんですけど。
「久しぶり。元気してた？」
「まあまあ、Aはいつも通り元気そう」
「ふふん、まあちょっとね。……あ、そうだ。ちょっと今からとある実験をするんだけど、燈矢も見てってくれん？ エンデヴァーさんと一緒に山の方で」
エンデヴァーさんと、の部分を強調すると、燈矢はあからさまに顔を顰めた。
燈矢が抱きついてきた時から、エンデヴァーさんの表情を見て察してはいたけれど、この二人また関係が悪化してきているような気がする。
いつの間にそうなったかは知らないが、放っておいていいものではない。
私がテレポートしたときには、仲が少しでも良くなっていればいいのだが。
そんなすぐに解決するとは思えないけど。
私がそう考えているうちに二人は仲の悪い人たちがやるように、距離をあけながら山の方へ歩いていった。
「『分身』」
もちろん私の分身もその後をついて行く。
すると、燈矢はエンデヴァーさんの横から私の分身の横に移動し、更には手まで繋ぎ始めた。
先程までぶすくれていたのに、今ではにっこにこである。
エンデヴァーさんがなんとも言えない表情をしていたのだけは、遠く離れたここからでもよく見えた。
━━二人が山に入ってから五分が経過した。
なぜか心配なのがこの実験が成功するか否かではなく、彼らが喧嘩していないだろうかということだった。
だって今にも口喧嘩が始まりそうな勢いだったし。
あの二人が個性を使って喧嘩をすれば、山の半分……いや、もしくは全部が燃え尽きそうだ。
その想像をして身震いした。
さてそろそろ二人もいい場所にいるだろう、とテレポートの詠唱をしようとしたその時。
ドォンッ！
「うおわっ!?」
突然山の方から大きな音がし、黒い煙が立ち上っているのが視界に入った。
山にはもちろん先程登っていったエンデヴァーさんと燈矢がいる。
「ええ……マジで喧嘩しとるんかな」
苦笑いを零しながら、私の分身がいるであろうそこにテレポートをする準備をする。
もし本当に喧嘩していたならば、全力で止めにかかろう。
巻き込まれて黒焦げになる自信しかないけど。
「『テレポート』」
頼むから仲良くしててくれ━━。
……と、そんな思いは儚く散ったというべきか。
「ああ、そっち系ね」
「何喋ってんだこの野郎!! 塞げねえなら水ぶっかけてやろうかあ!?」
なぜか私は慣れたも同然のように、テレポートした瞬間人質にされていた。
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
