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「 ち、近いってば ... 」




軽くジフンの肩を押してもびくりともしない




あんなに小さな顔を持っといてやっぱり身体は男の人で



私の軽い力じゃどうにもできなかった





「 嫌って顔してない癖に? 笑



. . . わかってるんでしょ 俺がAのことどう思ってるか 」







ジフンの息が私に届く距離で そう呟く





私は自分の鼓動の速さに耐えられないでいた






「わかってる、



けどまって、ちゃんと話そう、」





私は無理矢理目を逸らして下を向いた





その時だった






? 「.. ヌナ〜??



... いるの? 」





どこからか私を探してる声がして2人して咄嗟にハッとした





「.. こっち 」



ジフンは私の片腕を軽く引っ張って行き先のわからない私を軽々と運んでく






行き着いた先はリビングから1番近い自分の部屋だった





咄嗟に隠れたせいか



お互い息が荒くてドア越しにホッとする





? 「 あれ? ヌナ部屋にもいなかったのに 」





聞こえてきたのは紛れもなくジョンファンの声だった




それに気づいた私を止めるかのようにジフンは私を部屋の角に追いやる





行き場をなくした私の脳内は考えることをやめた





「 もう バレてるんだから隠さなくていいでしょ? 」




私の耳元で呟くジフンはどこか弱そうで




今にも消えそうな声でそう言った







「 .. わかんない、




私どうしたらいいかわかんない 」





唯一出た言葉がそれだった




「わかんなくていいから




ずっとわかんなくていいから」





少し震える私の手を握って





何か言いたげな顔をして見つめるジフンのその目に




私は吸い込まれるように目を閉じた






受け入れてしまったその罪悪感と





初めて感じるジフンの体温






生暖かい唇が重なり合うその空間に




私の心はもっと複雑になっていった

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作者名:七々星 | 作成日時:2024年3月12日 1時

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