検索窓
今日:2 hit、昨日:30 hit、合計:8,028 hit

7 ページ8

変にあんなことを聞いてから無駄に意識をしてしまう





「A、なんか食べたいのある? 」



「え!?、な、なに!? 」



「や、コンビニ行くから聞いたんだけど」




そりゃそうだ。


無駄に驚きすぎた




「あ、ああ、 いやいいや大丈夫大丈夫 」



「あ、そう」




あさひが言ってた"好き"とはあまりにも繋がらないような態度で




家を出ていく




やっぱり勘違いなんじゃ?




変に心の中で引っかかって何事もうまく行かない




そんなことを考えながら外を眺めていたもんだから




いつの間にか夢の中





なんだかあったかくてふわ〜っとしたような空気感が心地よくて




目覚めは言うほど悪くなかった




「 ... ん


寝ちゃった... 」




この暖かさはこの毛布だったんだと気付く




ぱっと目を開けると透き通った白い肌に




目までかかる前髪とサラッとした鼻筋





これでもかって小さい顔に綺麗にパーツが並べられていた




「... ジフンがかけてくれたんだ 」





驚きよりも




なんとなくその儚さに見惚れてしまっていた




「 見過ぎ 」




「えっ... 」




パッと目を開けてニヤッと口角を上げるジフンは妙に色気が出ていて




ガッチリ目があった瞬間に獲物を捉えたかのような眼差しで



私は目を逸らさず、動けなくなっていた






「 ... そんなに見てどうしたいの 」





「 ... いや



き、 綺麗な顔だなって思ってただけ 、だよ 」




あからさまに戸惑いが隠せなかった




なんでそんな顔をして言うの。



今まで見せてこなかったくせに




タイミングを見計ってたかのようなその言葉




「じゃあ ...



もっと近くで見てみる? 」



そういってジフンは私の目の前に立ち



鼻先が触れるか触れないかの距離まで顔を近づけ



私を試すかのような眼差しで言った





さりげなく私の頭を支えるその左手が




どこかあったかくて、人の温もりでいっぱいになった優しさで




心臓が早く動くその裏腹に




このままでいたい、




そう思ってしまった。

8→←読者様へ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
200人がお気に入り
設定タグ:treasure , トレジャー , 韓国
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:七々星 | 作成日時:2024年3月12日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。