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junghwan side
「ヌナ ... 寒くない?
... ん。 」
「 ... なに ？」
とぼけた顔して聞く僕の好きな人
どう見ても手繋ごうって意味なのに
良くわからない顔をして
僕の気持ちに気づかない " フリ " をしている。
いつもズルいんだ。
「 そうやっていつも僕のことからかって楽しいの ？ 」
ちょっと怒った顔をしてヌナの手を取った
あれだけわからない顔してたくせに
俺から手を繋げば何も言わずに受け止めてくれる
何度考えてもAちゃんの考えてることなんか分かる訳がない
もはや分かりたくもないかもしれない
僕なんかただの " 弟 " でしかないんだから。
ジフニヒョンも気付いてるんでしょ。
僕がAちゃんのこと好きだって
なのにヒョンは俺は大人だからって顔して
俺の見えないところで
Aちゃんを独り占めする
何をしても勝てない俺は無理にでもAちゃんを
この手で掴んでおかないと
きっとどっか遠くに行ってしまいそうな気がするから。
「 ふぁに.. ? 何考えてるのさっきから 」
「 Aちゃんのこと 。
どうやったら俺のものになるかな〜 って 」
「 またそうやって私のこと困らすんでしょ〜?
思ってもないこと言わないの！ 怒るよ.. 」
その言葉1番嫌かも。
そう思った時には遅かった
ヌナの手を引き寄せてヌナまであと数センチ
寒さで潤んだ瞳と
寒さで少し赤くなった鼻が
子供みたいで可愛かった
「 ヌナ俺の事なめすぎかも ... 」
そういってAちゃんの唇にキスをした
「... ふぁに 」
「 もう気付かないフリ .. やめてよ 」
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作者名：七々星 | 作成日時：2024年3月12日 1時
