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第三十三話 ページ36




ベンチに座り、そのまま数秒間沈黙が続く。
心配になってチラ、と彼の方を向くと、いつになく真剣な顔をしていた。
凄い真面目な顔してるけど……話って、なんだろう?


「………なあ、Aちゃんの目に俺はさ…カッコよく映ってた?」
『、え?』

突然な第一声に私は素っ頓狂な声をあげてしまった。
こちらは見ず、真っ直ぐ斜め下辺りを見ながら、哀しそうな顔をする秀吉くん。
その瞳には、若干の不安さが見られた。
私は安心させるようにギュッ、と手を包むように握り、優しく微笑んで口を開く。

『うん。加藤くんに立ち向かう秀吉くんの姿、すっごくカッコよかったよ』
私の顔を見た秀吉くんはちょっと驚きながらも、すぐにホッとしたような笑みに変わった。

「………そっか。俺な、Aちゃんの為に頑張ったんやで」
『えっ?私?』
「うん。ええとこ、見せたくてさ」
何故私の為なのか。そう聞こうとして口を開きかけた瞬間、彼がパッと立ち上がった。

「引き止めてごめんな!ほな、戻ろか!」
『えっ?う、うん……』

聞こうとしたのに話を逸らされ、結局答えは聞けなかったけど、そこまで気にしても、と思ったのでまた今度の機会に聞くことにした。
そして二人で教室に戻った瞬間、チャイムが鳴った。


「皆さん、ただ今公認旗印が出ました。
旗印提出者は、特進クラスの徳川家康くん」
『…家康くん?』

驚きの提出者に黒板の方を向くとそこには

【3分以内に武田信玄を倒す 徳川家康】

『えっ、3分以内!?』
思わず秀吉くんと目を見合わせるが、私達はその旗印を本気にしていなかった。


だから、本当に3分以内に武田くんが倒されるとは、思ってもいなかったんだ。

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moka(プロフ) - 前田利家さん» コメントありがとうございます🥰💗面白いと言って下さってとてもやる気が出ますし、何より嬉しいです😭✨前田くんとの関わりも今後増やしていけたらいいな〜と思っていますので是非!! (2022年10月14日 20時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - 小説めっちゃ面白いです。私のおしは前田利家です! (2022年10月14日 14時) (レス) @page5 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - サナさん» わわっ!!ありがとうございますすぐに直してきます…!私も二人との絡みが欲しいなって思ってたのでこれから色々絡ませられるよう頑張ります!👍✨ (2022年9月29日 9時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 明智くんの、武田くんが、武田うんになってます。上杉との(伊達も!)の絡みが欲しいです。でも、秀吉もいいですよねー。 (2022年9月29日 7時) (レス) @page47 id: cd10ddfe42 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - コメントありがとうございます〜!私は直ぐ秀吉くんと絡ませてしまう病気にかかっているので凄く嬉しいお言葉.....✨✨️これからも彼と絡むことは多くなりそうです笑 (2022年9月4日 19時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2022年9月3日 23時

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