第三十四話 ページ37
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武田くんが徳川くんに負けてから、数日が経った。
未だ、武田くんは学校に来ていない。
「武田は今日も休みか……」
『武田くん……大丈夫かな、』
｢家康、次は誰を狙うつもりだ｣
「順当に行けば秀吉じゃないかなあ」
「えっ！？」
素っ頓狂な声を出す秀吉くんに皆の視線が集まる。
確かに1位は徳川くんと武田くん、それで2位は秀吉くんだ。
武田くんが倒されてしまった今、次に選ばれるのは秀吉くんと考えるのは確かに自然である。
「俺かぁ……」
「私達のことは眼中にないか」
「…みたいだな」
徳川くんは真っ直ぐ前を見て微動だにしない。項垂れる秀吉くんの肩を慰めるようにポンポンと叩いていると、前のドアから武田くんが現れた。
『武田くん！！』
「もう学校に来ても大丈夫なんですか、？」
一言も喋らない武田くんは、壁の方へ歩くと、辛そうに座り込んだ。
「まだ生きてたのか」
「早くも高校ライフ、しゅーりょー」
「な〜む〜」
『ちょっと…！やめてよそういうこと言うの！』
例の4人が煽るように笑っている姿にムッとしてそう言うとヘラヘラした顔のまま、適当に謝ってくる。
『〜〜っ、』
「おいゴミ」
反省する気のない彼らに睨んでいると突然徳川くんが立ち上がり、武田くんの机の中から何かを取り出し、彼の前へ突き出す。
「磨け」
よく見るとそれは確か武田くんのスクーターについていた白い旗だ。そんなもので磨けと言われたら……たまったもんじゃないだろう。
「それで磨け」
パサリと旗を彼へ落とし、机へと足を乗せる徳川くん。
「磨けゴミィ！！！」
こんな姿見ていたくない。だけど徳川くんの凄い剣幕に怖くて足が竦んで動けない。
悔しさに下唇を噛んでいると、突如立ち上がって彼らへ駆け寄る一人の姿。
意外すぎる姿に驚いていると、彼はすかさず自身から取り出したハンカチで徳川くんの足を磨く。
「家康くんっ…僕が綺麗にするよ。僕、強い人に憧れてて……家康くんと友達になれたらなあって…」
弱々しそうに笑ってそういう明智くんにみやびちゃんが小さく彼の名前を漏らす。
徳川くんはそんな明智くんの姿に感心したのか、彼に向かって微笑んだ。
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moka(プロフ) - 前田利家さん» コメントありがとうございます🥰💗面白いと言って下さってとてもやる気が出ますし、何より嬉しいです😭✨前田くんとの関わりも今後増やしていけたらいいな〜と思っていますので是非!! (2022年10月14日 20時) (
レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - 小説めっちゃ面白いです。私のおしは前田利家です! (2022年10月14日 14時) (レス) @page5 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - サナさん» わわっ!!ありがとうございますすぐに直してきます…！私も二人との絡みが欲しいなって思ってたのでこれから色々絡ませられるよう頑張ります！👍✨ (2022年9月29日 9時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 明智くんの、武田くんが、武田うんになってます。上杉との（伊達も！）の絡みが欲しいです。でも、秀吉もいいですよねー。 (2022年9月29日 7時) (レス) @page47 id: cd10ddfe42 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - コメントありがとうございます〜！私は直ぐ秀吉くんと絡ませてしまう病気にかかっているので凄く嬉しいお言葉.....✨✨️これからも彼と絡むことは多くなりそうです笑 (2022年9月4日 19時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moka | 作成日時：2022年9月3日 23時
