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3ー2 ページ5
広い海を、一人で泳いだ。海でよかったと思った。あんな乾いた陸の上だったら目から雫が落ちたらバレバレだろう。
あのね、アズール。私ずうっと貴方と一緒に居れるのだと思っていたの。どうして私の事を忘れてしまったのかは判らないけれど、もしかしたら私を離すためにそうしたのかもしれないとも思う。鮮やかな珊瑚なしには生きられないお魚さんのように、私もアズール無しでは生きられるはずもない。例え生きられたとして、彼に忘れられたのに生きる理由なんてないのだ。
ふと、アズールが便利屋のような事をしていたことを思い出した。アズールは自分の努力の末に完成させた素晴らしいユニーク魔法で沢山の人と契約してきたのだ。一頻り泣いた後、アズールの客になろうと思った。陸上では結婚する時に出すらしい契約書を、アズールの契約書に記す初めての事にしようと思っていた。それなのに彼は私の事を忘れてしまったなんて酷い話だ。
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作者名:華陽 | 作成日時:2020年10月11日 22時