他意識アイロニー/os ページ40
他意識アイロニー
まず、可愛くない。
頭も良くなければ、運動ができる訳でもないし、特別秀でたことがある訳でもない。
平凡以下、下の下。
「そんなことあらへんよ」
「そんな風に言ってくれるの、マンちゃんだけだよ」
横に座り、笑いかけてくれる彼は、こんな私の彼氏さん。
なぜ、こんなにも魅力的で素敵な人が私を選んでくれたのか。私が一番不思議に思っている。
「ブスだし」
「俺はAの顔好きやで」
「運動もできないし」
「できなくてもええやん」
「頭も良くないし」
「俺がカバーしたるから」
「……こんなに捻くれてるし」
もう、また。
口を開けば自虐ばかりで、きっとそのうち愛想を尽かされる。そんな風に不安に思っている癖に、自重せず話すんだから、本当に救いようがない。
「そんなとこもかわええって」
その笑顔。
その笑顔に私は弱い。
その笑顔に私は縋る。
「ありがと」
こんな私を、好きでいてくれて。
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田螺(プロフ) - 夜風さん» 夜風さん、ありがとうございます…!勿体ないお言葉をたくさん頂きまして、感無量です…;;そのように思っていただけるなんて嬉しいです…。ご期待に応えられるよう次作も頑張ります! (2017年12月20日 21時) (レス) id: 755aeb3c0d (このIDを非表示/違反報告)
夜風(プロフ) - 完結おめでとうございます。短編集の中で、作者様の作品が一番好きで毎日更新を楽しみにしていました( *˙˙*)それぞれのお話の独特の世界観に引き込まれる感じがして読み込んでしまう魅力が凄いなぁといつもROMりながら思ってました(笑)また新作も楽しみに待っています (2017年12月19日 22時) (レス) id: 8e491b616a (このIDを非表示/違反報告)
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