五臓六腑の奏鳴曲−演奏者−/gr ページ12
五臓六腑の奏鳴曲−演奏者−
小学校も中学校も高校も今も。
私はグルちゃんと生きてきた。
やれと言われたことをやって、やるなと言われたことはやらないで。
お陰で録に人と話した記憶が無いけれど、高校で一度だけ、男の子と話したことがある。
グルちゃんの友達の、欝くん。
彼、おもしろい人だったなあ。
グルちゃんと離れた方がいいなんて、まさか。
そんなこと、考えられない。
グルちゃんが私の全てで、私の全てはグルちゃんのものだもの。
ねぇ、そうでしょう?
私のために全てを整えてくれる。
私のために全ては排除されていく。
私のために全てが支配されていく。
彼は私を縛らないし、強制もしない。
私が自分から離れられないと絶対の自信を持っているから。
だって、ね。
私、貴方がいないと何もできないから。
私の世界を形作る、高慢で貪欲な君。
私の世界を形作っていると思っている、哀れで滑稽な君。
私は貴方がいないと生きていけないんだから、貴方は私を生かすためだけに生きてね?
(私は自分でこれを選んでいるの)
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田螺(プロフ) - 夜風さん» 夜風さん、ありがとうございます…!勿体ないお言葉をたくさん頂きまして、感無量です…;;そのように思っていただけるなんて嬉しいです…。ご期待に応えられるよう次作も頑張ります! (2017年12月20日 21時) (レス) id: 755aeb3c0d (このIDを非表示/違反報告)
夜風(プロフ) - 完結おめでとうございます。短編集の中で、作者様の作品が一番好きで毎日更新を楽しみにしていました( *˙˙*)それぞれのお話の独特の世界観に引き込まれる感じがして読み込んでしまう魅力が凄いなぁといつもROMりながら思ってました(笑)また新作も楽しみに待っています (2017年12月19日 22時) (レス) id: 8e491b616a (このIDを非表示/違反報告)
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