私が牛乳を飲む理由【北信介】

18パック ページ19

今日は春高バレーを見に行く日。



周りはジャージを着た人とか、応援団っぽい人とかが沢山いる。

私は制服じゃ目立つと思って私服で来た。



友達に聞けば稲荷崎の応援団はかなり
訓練されていて、
悪いプレーにはブーイング、
侑くんのサーブの前は絶対静かにする。
などなど。



ちょっと怖いから私は稲荷崎の応援団とはちょっと離れた別チームとか、一般の方がいるところから見ることにした。




あ、北くんがジャージばさって脱いだ。


かっこええな…。


アップっていうんかな？侑くんと治くん、
いきいきしとる。

あ、アランくんこっち気づいた。
北くんと侑くんと治くんもこっち見てくれとる。




『頑張れっ…！』


小声でそう言うと4人は私に向かってぐーっと拳を突き上げた。





恥ずかしいけど、なんか嬉しいや。


私も拳を突き上げた。





??「稲荷崎のスタメンと知り合い？」



『え？は、はい！キャプテンのクラスメイトで…』



??「バレー好きなんですか？」




『あの、あんまりルールは分からないんですけど…』




黄色に緑のジャージ。すっごい目立つなあ…


ていうか話しかけてきたまるまる眉毛君の隣の人めっちゃこっち睨んどらんか！？

こ、こわ…。


アランくん…いや、おかん…東京怖いわ！！！



ア「ヘブシッ！！！」



侑「アランくんインフルか！？」



ア「いや、誰かに噂されとるっぽいわ…」

19パック→←17パック

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す