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それから数日は、週末に休みをこじ開けたお陰で打ち合わせに会議・出張や買い付け……まるで回遊魚並みに動き回っていた自覚ありあり。
Aさんから返信が届いたのは良いものの、若干心配していた俺としては拍子抜けするような内容のメッセージに、流石は雅紀イズムとがっくり肩を落とした始末。
俺なんで振り回されてんの……。
「翔」
「あ？」
「翔がやらなきゃならない理由を簡潔に述べろ、納得いかない」
「なんで駄目なの」
「自分にそんな時間無いこと位は自覚してるだろう……皺寄せが全部相葉に行ってることも分かってるだろう？」
「大丈夫だよ、雅紀なら」
「はぁ……お前、あの姿見てもソレ言えるのか？流石の私でも不憫でならん……」
今日は雅紀と菜々緒が常駐してるオフィスで決済を終わらせてから打ち合わせの予定で。
俺のデスクに片手をついて、もう片手を自分の腰に当てながら顎だけで雅紀の方を指す菜々緒。
チラリと視界の端に映る雅紀は……虚ろな目をしてタイピング、時折大きなため息を吐きながら「合コンしたい」とつぶやいていた……。
「確かに最終面接をやったらどうかと提案したのは私だが……ここまでやれとは言っていないのだが」
「大して変わんねえだろ」
「だからと言って、エントリーからお前が確認する必要はないだろう？私にだって可能な仕事だ」
菜々緒の言い分はごもっとも。
俺が直々に就活サイトからのエントリー全てに目を通す必要なんて無い。
でも、今回だけは別。
Aさんに途中で落ちてもらっちゃ困るんだよ……リスクは排除しておかないと。
「近くで仕事してもらうようになるんだからさ、俺が選んだって問題ないだろ？」
「それはそうだが……」
「安心しろよ、顔で選らばねえから」
「心配してるのはそこではない」
「いいからお前は自分の仕事進めて？雅紀がアレじゃあ、打ち合わせっつっても俺らふたりでやるのと変わんねえんだからさ」
「……スケジュール的に厳しくなったら私がやるからな」
「はいはい」
菜々緒から受け取ったＵＳＢをセットしてファイルを開けば、ずらりと並んだエントリーデータ。
あまりの多さに一瞬眩暈を感じるものの……スパイになり得るライバル企業の社員データは潤に集めさせて頭に叩き込んできた。
そして一覧の中に見つける彼女の名前。
「さて、やりますか……」
◆3→←◆彼女がなんだか少々ご機嫌なワケ (2018/01/19)
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黒衣(プロフ) - 結城さん» 楽しんで頂けているようで嬉しいです！ちょいちょいすれ違うのがこのふたりの醍醐味と申しますか(笑) 早く気付いてくれると私も楽なんですけどね(笑) (2018年5月12日 18時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 2人のすれ違いの関係にニヤニヤしてます！早く惹かれ合ってることに気付かないかな〜(〃ω〃) (2018年5月11日 7時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - あいさん» レス遅くなりました…(汗) 智くんも背後霊ですからね…ふふふ。翔さんの想定外、フリーズしたりアワアワしたりムスッとしたりしてるのを想像するとそれだけで…えへへ(*'ω'*) ニノちゃんのこのキャラも好きなので、楽しんで頂けて嬉しい〜！ (2018年5月3日 17時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 大野さんと主人公ちゃん、何かあったの？翔さんの想定外についていけてない姿を想像するだけでウフフフフッ(*´∇｀*)そして、ニノちゃん可愛いよ〜知ってるよ〜今悪魔してるけど(笑) (2018年4月23日 12時) (レス) id: cdabb1149e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» ワタワタしてる翔さん、想像するとめたくそ可愛いですよね…私ニマニマしながらカタカタしましたもん(笑) めぐぽんさんに続き楽しんでもらえるように頑張らねば！( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ (2018年4月17日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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