◇131 (2017/03/24) ページ33
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……もう、最っっっ悪！！」
櫻井さんに向かって暴言を吐きそうになってる私に近付いてくる靴音が聞こえて。
肩に掛けてた鞄を手に持って、もう片方の空いた手は、ぎゅうぎゅうに握りしめてて食い込んだ爪が痛い。
「朝からすっごい冷たい目で見られて！心折れそうになったけど仕事頑張ってたら、昼休憩に黒木さんに喧嘩売られるし！！」
Ｓ「……マジか」
カツ…カツ…と聞こえていた靴音が目の前で止まって、俯いた私の視線の端に櫻井さんの靴先が見えた。
「山田に助けられるとか先輩の威厳ゼロだし！大野さんが気ぃ遣って慰めてくれてんのもバレバレだし！！」
Ｓ「智くんが気ぃ遣うとか相当だな…」
「せっかく相葉さんも松本も背中推してくれたから！頑張って話しようと思ったのに！存在しない私の彼氏の話ばっかりで聞いてくれないとか何なの！！」
Ｓ「それは俺、何も言えねえ…」
ふわ…と優しい掌が私の頭の上に乗せられてるのが分かって、ここが外だというのも忘れてしまいそうだった。
「それで…腹立って…勢い余って…」
Ｓ「え、言っちゃった？」
「つい…売り言葉に買い言葉で…」
Ｓ「じゃあ、頑張ったウサギちゃんに、ご主人様からご褒美あげちゃおうかな…」
「……え？」
Ｓ「良いからお前はそのまま俯いて黙ってなさい…優しい優しいご主人様から可愛い可愛いペットに卒業の餞別あげようかな」
顔を上げようとした私が、櫻井さんに上から押さえ付けられてグイッと下を向かされると。
Ｎ「触んなよ！！……はぁっ…はぁっ」
後ろから二宮の、聞いたこと無い位の大きい声が聞こえてきて。
Ｓ「さぁて…アイツは俺の可愛いウサギちゃんを泣かせた落とし前、どうやってつけてくれるかな？」
小さく呟いた櫻井さんの声が、この状況を楽しんでいるようにしか聞こえなくて。
そのまま、ぽす…と。
ご主人様の腕の中に収められてしまっていて。
Ｎ「……翔ちゃん」
Ｓ「……なに」
Ｎ「……ソイツ、放してくんない？」
すぐ後ろで、二宮の声がする。
Ｓ「なんで？」
Ｎ「翔ちゃん…ソイツの何なの？」
Ｓ「ソレ、ニノに言う必要ある？」
Ｎ「……あるから聞いてんの」
Ｓ「なんで？」
Ｎ「……なんで、って」
頭から降ってくる櫻井さんの雰囲気が、本気で怖い…。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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