◇101 ページ3
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
Ｏ「やっと週末だな」
「ゆっくりできますか？」
Ｏ「ん〜…どうだろーな…」
「ふふっ…相変わらずですか」
Ｏ「んだってよぉ…相手が週末休みだから、ゆっくり話せんのも休みになんでしょ？」
椅子に逆向きに座ると背凭れに顎を乗せて、くるーんと楽しそうに回る。
足を上げて綺麗に回るその様子が、どうしてかとても似合っていて。
「残念…頑張ったご褒美にお酒でも奢って貰おうと思ってたんですけどねぇ」
Ｏ「……マジか」
新しく上司になったこの人も、割と飲みに行くのが好きなタイプで。
酔っぱらって絡むのは櫻井さんにだけで、彼が居ない時はほわほわふわふわしているのが殆どだから。
実は一緒に飲みに行くのが好きな上司でもあったりする。
Ｏ「でもなぁ…明日の約束、早えんだよなぁ…でもなぁ…飲みてえなぁ…」
「ふふっ…どうします？」
Ｏ「うぅ…いじめんなよぉ…」
Ａ「なになにっ！？飲みに行く？行っちゃう？オレ空いてるよ？」
お酒ネタが耳に届いたのか、離れた席から元気良く、はいっはいっ！と手を挙げながら。
毎週末恒例の残業をスウィーツ片手に乗り切ろうと頑張っていた相葉さんが目を輝かせた。
Ｏ「うぅ…誘惑が増えたぁ…」
「ふふっ…相葉さん！行っちゃいます？行っちゃいますか？」
Ａ「なに？おーちゃん行けないの？オレ、一緒に飲みたいなぁ…」
Ｏ「あぁぁぁぁ…悪魔の囁き…」
Ａ「オレ、もうちょっとで終わらせれるから！一緒に行こうよ！」
Ｏ「うぅぅぅぅ…どうしよ…」
本格的に頭を抱え始めた大野さんが可愛くて。
相葉さんと一緒にクスクス笑っていたら、さらに追い打ちをかける人が現れた。
Ｓ「何？飲みに行くの？俺も行こうかな…智くん、行かないの？」
Ｏ「行く」
Ａ「……………」
「……………」
Ｓ「あ、ホント？大丈夫なの？」
Ｏ「全然大丈夫」
Ａ「……ねぇ、Aちゃん」
「……えぇ、相葉さん」
椅子ごとくるーんと回って、悶えながらデスクに突っ伏していた大野さんが。
キリッとシャキッとして、何なら背筋までシャキーンとして。
さっきまでのタイピングスピードを倍にして、相葉さんよりも先に仕事を終わらせて。
Ｏ「ま〜〜〜だ〜〜〜？」
Ａ「ひーーーーー！！！」
「……マジか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
