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忙しいからなのか、避けられてるのか。
私が知っている二宮は、私がこんな状態の時に、揶揄ってこないようなヤツじゃなくて。
「また喧嘩かな？」なんて相葉さんも山田も思っていても聞いてこない…そんな雰囲気をビシビシ感じてて。
それは、きっと。
あの事が関係しているのは間違いなくて。
どうして二宮があんな事したのか。
どうして二宮があんなに悲しそうにしたのか。
そんな事ばかりが頭の中をぐるぐる回っていたけれど。
オフィスに居る間は、大野さんから与えられた…というか丸投げされた作業が多過ぎて、有難い事に考える暇も無くて。
本人に確かめたい…とは思っても。
朝礼の後に声を掛けようと思っても。
「山田、行くぞ」とすぐに取引先への訪問に出てしまって、声を掛けるタイミングも見つからず。
珍しくランチ時にオフィスに戻った二宮を発見しても。
アイツの隣には、先輩や同僚、山田や黒木さんの姿なんかがあって、聞くに聞けない。
帰社してくるタイミングもまちまち。
気が付けばアイツは帰ってしまってた…みたいな毎日が、気が付けば１週間も続いていた。
「……どうすりゃいいのよ」
よし！と思ってメッセージアプリで話したい旨の内容を送ってみても。
既読にはなるのに、返信なんて一切寄越さない徹底ぶり。
Ｏ「はい、おみやげ」
「……おかえりなさい」
Ｏ「んふふ…ごめんねぇ」
「いいえ…ってコレ…お土産じゃないですよね？私が貰っちゃダメなヤツですよね？」
定時もかなり過ぎて、オフィスにいる人も疎らな時間帯。
大野さんが取引先から帰ってきて。
私に差し出してきたのは明らかに大野さん個人に渡されたであろう高級店のチョコ。
Ｏ「うっかり受け取っちまってさぁ」
「だったらちゃんと食べてあげて下さいよ…私だったら落ち込みますよ…」
Ｏ「んふっ…A、かわええトコあんだなぁ…ちっと意外だわ」
「揶揄わないで下さいよ…」
Ｏ「んでもコレくれたの主婦さんだし」
「……は？」
Ｏ「人様のモンには手ぇ出さねえ主義」
「……ソレ貫いて下さいね」
Ｏ「んふっ……んめぇ」
「……ほんほら」
Ｏ「だべ？」
ぽい…と開いた口に放り込まれたチョコが甘くて、疲れた体に沁み込んでいくみたいな甘さだった。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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