◇118 ページ20
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
黒「はっきり言って、邪魔なんですAさん。今まで二宮さんに近付こうと思っても、全然出来なかった」
「そ、んな事…」
黒「ホント二宮さんガード固くて」
「何言って…」
黒「それがやっと、最近になってガードが緩んできたんです。…間違いなくAのお陰ですけど」
「……は？」
私が逸らしていた視線を黒木さんに戻した時。
黒木さんがニヤリと口角を上げて。
その表情が。
ただただ素直に嫌だった。
黒「…コッチを見てくれるようになるなら、私、何でもしますよ」
「……何でも、って」
黒「今まで全然視界にも入れてくれなかったんですから…それに比べれば、どう思われてようと今の方がマシですもん」
「……………」
黒「Aさんが、二宮さんの事を好きなのも知ってます、見てたら分かりましたよ」
「……っ！」
黒「近くに居られるのに全然行動しないんでしたら、その場所、私に下さい」
「……は？」
黒「今まで行動しないって事は、同期とか同僚って立場で満足してるって事ですよね？だったら良いじゃないですか」
美人に睨まれるのって案外キツいな…なんて関係無い事を思いながら。
「その場所をくれ」と直接言われて、本当に手放したくないモノなんだと、改めて思って。
だから、反射的に出た言葉だった。
「イヤだよ」
黒「……え？」
「イヤだって言ってんの」
黒「なっ……」
「二宮に言われるならまだしも、何で黒木さんの言う事を聞かなきゃならないの？」
黒「……だって、見たでしょ？」
「……は？」
黒「Aさんも見ましたよね？先週の金曜日、私と二宮さんのキス」
どうして。
どうして見た事を知って…
黒「私達、そういう事ですから。Aさんも櫻井さんと良いカンジなら、別に関係ないですよね？」
「……は？」
黒「Aさん、櫻井さんと仲良くされてるじゃないですか…櫻井さんも可愛がってるみたいですし、だったら良いじゃないですか」
「……………」
黒「お互いの自宅に行ったりする位ですから、普通の同僚とか先輩後輩じゃないですよね？」
ドクン、と。
私の胸がイヤな鳴り方をして。
もしかしたら顔色も悪くなってしまったのかもしれない。
黒木さんは勝ち誇ったように、ニヤリと口角を上げた。
黒「……やっぱり」
◇119 (2017/03/20)→←◇117 (2017/03/19)
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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