◇122 (2014/03/21) ページ24
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それから午後の仕事は順調だった。
私の心をザワザワさせてる原因の２人は、午後から外回りだったのかオフィスには居なかった。
…とは言え、出て行く黒木さんにはこれ以上無い位に睨まれたけど。
お昼休憩終わりに黒木さんと口喧嘩みたいなコトを繰り広げて、その後山田と一緒にオフィスに戻りながら。
私もいいヤツで終わってる場合じゃないな…なんて考えて。
それが切欠だったのか、半分諦めた気持ちで二宮と話す決意をして自分のデスクに座ったんだ。
だからかもしれないけど。
「とにかく二宮と話す」って決めたからか…私の気持ちに於いての問題に一区切りつけたからか。
午後はとにかく指がスムーズに動いたし、大野さんが溜めてた上に更に乗せられて増えた書類の減りも早かったし。
だって。
来週になれば外回りが増えて、今よりも顔を合わせる時間自体が減ってしまうんだ。
それに、ウジウジべそべそしながらこの週末を過ごす…なんて考えるだけでも滅入るから。
だったら、その前に。
今までウジウジべそべそしてた分を取り返す位にちゃんと向き合わないと…と腹を括ったんだ。
ワイワイと話し声も聞こえていたオフィスから、そのワイワイも減り始めて。
自分がタイピングするカタカタという音も、少しずつ大きく聞こえるようになって。
肩凝ったな…なんて首を左右に動かしながらＰＣ画面の右下にある時計に視線を向ければ、もうすぐ定時を迎える時間になっていた。
ギシ…って音を立てながら椅子の背凭れに寄り掛かって、ふぅ…と溜息にも近い位の息を吐いて。
鞄をごそごそ漁って財布を手に休憩スペースに向かえば、そこに響いていたのは自動販売機のモーター音と小さい寝息。
「……また寝てる」
小さい寝息の正体は、喫煙スペースの方に置かれたソファの上で小さく丸まってる大野さん。
あまり音を立てないように…と小さいペットボトルの方のカフェオレを選んだのに、思ってたよりも大きい音が鳴って。
ソファの肘置きから零れ出てるぴょこ毛がピクッと動いて、その後もそもそとソファに引っ込んで行って。
「……また寝たよ」
Ｏ「……おきてる〜」
ソファに沈んで行ったぴょこ毛から、なんとも説得力の無い声が聞こえてきて、思わず笑ってしまった。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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