◇111 ページ13
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後、結局。
お前も何させてんだ！と苛ついた顔を隠しもしない櫻井さんに、またヘッドロック(前回より強め)を食らわされて。
そんなヤツは許さん！だの、他のヤツにしろよ！だの、長年出来なかった事を急に要求され。
最終的に、何なら俺が見つけてきてやる！だの…急に過保護を隠さなくなった櫻井さんの本気具合が伝わってきて。
そんな状況に私が溜息をつき始めた頃。
Ｓ「お前が俺に惚れれば問題無いのか？…俺がお前を女として見れるかどうかって事か？」
じーーーっと私の顔を真剣な表情で見つめながら、とんでもない事を言い出して。
その強い視線に、まるで体の自由を奪われたみたいに固まってしまった。
すっ…と目を細めながら色っぽい瞳を携えた櫻井さんは、自分の唇をつつ…と指でなぞって。
初めて見る「オトコノヒト」な櫻井さんは、この世のモノとは思えない程に妖艶だった。
Ｓ「……してみる？キス」
……………は？
賢い人の思考の飛躍性に全然ついていけなくて、相変わらず固まったままの私の頬を櫻井さんがするりと撫でた。
Ｓ「よくよく考えてみればさ…本物の妹じゃねえし、一緒に居て居心地も良いし、食の好みも合うんだったら、割とイケんじゃね？」
「……いやいやいやいや」
Ｓ「そもそもお前も俺の顔、好きなんだろ？中身も嫌だったらこんだけ居心地良い関係なんて築けねえハズだし、お前にとっても悪くねえんじゃね？」
「あの…櫻井さん…落ち着いて…」
Ｓ「安心しろ、俺は女性のサイズに拘り持ってねえし、何なら相性重視だ」
「何気にヒドイ！！！」
Ｓ「一緒に居るのが平気なら、体から始めてみるのもアリ…って、そうだ！お前っ！他にもマーキングされてたりしねえだろうな！？」
「……っ！？」
Ｓ「……その顔」
ビクッ！とフリーズした私をギロリと睨みつけてくる櫻井さんが怖くて。
何て言おう…とか考えてる間に、口がパクパクしてしまって。
Ｓ「どこだよ！？どこやられたんだ！…見たらヤベえトコか？…その様子じゃ違うな」
「表情から推理するの止めて下さい！」
Ｓ「……俺なら、ココだ」
グイッ！と引っ張られた部屋着の首元に反応するのが遅れて、ちらりと見えてしまった紅い噛み痕。
はぁ…と、櫻井さんの溜息が聞こえた。
◇112 (2017/03/17)→←◇110 (2017/03/16)
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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