◇99 (2017/03/12) ページ1
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
この１週間、激烈に忙しかった。
例年であれば。
年２回人事異動の発令があるウチの会社では、その通達が出た週末には毎回松本と二宮と。
通達を酒の肴にあれやこれやと話をするのが習慣化していた。
それが無いのが少し寂しい。
それは、自分達が握っている社内の人間関係についての情報交換の意味合いも大きくて。
あの支社の誰それが異動になったのはこういうワケがある…とか、あの支社の誰それの異動は今後のあの部署の強化のためだ…とか。
そんな話をしながら、これからウチの会社どうなるのかねぇ…なんて話して。
それは、自分達が今より出世した時に、人事異動に関わる事があった時の為の情報交換の意味も含んでいて。
入社してから、同じオフィスで同じ部署で勤務し続けていた私にとってみれば、それは殆ど他人事だったのだけれど。
今回、自分が人事異動のソレに名前が載ってみると、他の支社の人達にもそんな話をされてるんだろうな…と勘ぐる自分もいて。
なんとなく、複雑で居心地悪い、何とも言えない気分になった。
そんな私の気持ちを楽にしてくれたのは、普段はゆるふわなお世話をかけまくっていた元上司だった現上司で。
Ｏ「最初は気楽でいーからねぇ」
なんて言っていたにも関わらず。
ゆるゆるふわふわなまま、こなしていた業務量は激務としか言いようのない量で。
事務作業やデータ整理を得意としていた私が下についたからなのか。
今まで溜めに溜めまくっていたそれらの業務を、鼻歌を歌いながらどっさり私のデスクに置いて行ったんだ…。
Ｍ「……ご愁傷様」
「……どーも」
川「……元気出して下さい」
「……ありがとね」
Ｓ「ま、１週間もあれば余裕でしょ」
「マジで言ってんですか…」
私のデスクの近く、ひとつの島を形成している人事系研修チームは。
全員もれなく無駄にキラキラしながら、そんな言葉を私に掛けるのも異動３日目から習慣化して。
Ａ「うわぁ…オレ無理だわ…」
「……ですよね」
山「Aさん、頑張って下さい…」
「なんか…相葉さんがちゃんとした人に感じてならないんですよね…不思議ですよね…」
Ａ「流石にオレでもこんな溜めない…」
そんな激務の中、過ごした１週間。
二宮の姿は殆ど見掛けなかったんだ。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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