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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その時。
奥の方にあるソファから、もぞもぞと人の動く気配がして。
ドキドキしながらその方向に視線を向けると、ほわっと寝ぐせの付いた頭がぴょこ！と出てきた。
Ｍ「……こんな所にいたの」
？「……んあ？」
どうやらソファに転がって寝ていたであろうその人は。
ほわっほわになっている頭をそのままに、自分の手のひらで顔をゴシゴシと擦り始めて。
「あぁ！擦るな！」と松本さんが素早く近寄って行ってその手を掴んで止めた。
？「……あぇ？」
ぼーっと半目で私を見ているその人は…おそらく男性なんだろうって声。
見た感じは、男性と言われても、女性と言われても通じるような不思議な雰囲気を纏っていて。
ましてや年齢なんて分からない。
でも、顔を擦っていた手はとても男らしくて、ソファにちょこんと座っている姿とのアンバランスさが何とも表現しがたくて。
何度か瞬きをしている間に意識がハッキリしてきたのか、私を見ると不思議そうな顔をした。
？「…あれ？違うか…だれ？」
Ｍ「今回の企画の担当サン」
？「あぁ…そうなんだ…よろしくぅ…」
Ｍ「だから！寝るなっつうの！」
えへへ…と松本さんに微笑んだ顔は、そりゃあ可愛いモンで。
その表情は、どこか見覚えがある気がしてならなかった。
ソファから立ち上がると、とてとて…という効果音でも付いていそうな歩き方で私の傍まで来て。
また、ふにゃりと微笑んだ。
？「めーし、いる？」
「………え？」
？「………ん」
「え…あぁ！すみません！申し遅れました！今回担当させて頂きますので宜しくお願いします！」
名刺を交換すると、私の渡した名刺に視線を落として、じーーーっと見つめたままで。
私が受け取った名刺には、やっぱり同じデザインで事務所名と「Satoshi」の文字。
「…え？え？Satoshi！？ってあの！？」
Ｏ「おれ以外にいるの？」
「いえ！他は知りません！…が、私の思っている人と、同じ、ですよ、ね？」
Ｏ「たぶん」
Ｍ「間違ってねえよ」
Satoshiと言えば。
ここ数年知らない人の方が少ないんじゃないか…って言う位に話題のアーティストで。
その活動が多岐にわたるのもさることながら、メディアの取材を一切受け付けない事でも有名な人だ。
そんな人が。
目の前に…。
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やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年3月30日 6時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 卯奈さん» ありがとうございます！…って、わ〜(汗) そうですよねぇ…現状いつになるやらですが頑張りますね！ (2018年4月9日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - とっても面白いです！でも次章がなくて一瞬がっかりしちゃいました。更新待ってますねー (2018年4月6日 18時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！…とはいえ続きの更新がされてなくてガッカリされましたよね(汗) 現在更新中のお話が落ち着き次第カタカタしようと思っておりますゆえ、お待ち頂けるとありがたいです┏〇)) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ドキドキしてとても楽しかったです！次の更新も楽しみにしてます！！！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: aa634c2ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2017年3月1日 0時
