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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……そう言えば」
Ｓ「……ん？」
翔さんは拗ねた表情のまま私を見て、言葉の続きを待っているけれど…。
その「きょとん」って文字を背負った感じの表情が…なんていうか…。
随分可愛らしいんですけど…。
Ｓ「……なに？」
「え、あ、いや…呼び方が…」
Ｓ「あぁ、『兄さん』って？」
「はい…苗字も違うし…」
Ｓ「似てもいないし？」
腕を組んで、途端に私を揶揄うような表情にころりと変えると。
ニヤリと綺麗に口角を上げた。
Ｓ「さぁて、どうしてでしょうね？」
Ｏ「さーて、どーしてでしょーね？」
真似して言ってる志乃姿のおーちゃんと、翔さんの言葉は一緒なのに。
どうしてこうも文字にしたら違う感じに聞こえてしまうんだろう…。
「……分からないから聞いたのに」
ただただ、単純に拗ねてしまった。
ふふっ…て笑う音が聞こえて。
その音の方を見たら、翔さんがビックリする位に優しい顔していて。
そんな翔さんを見て、志乃姿のおーちゃんも「お？」みたいな顔をして。
Ｓ「なんかお前、揶揄いたくなるね」
Ｏ「あ、分かる？」
Ｓ「あ、智くんも？」
はい！？…とは思ったものの。
やっぱり気に掛かる。
「……また呼び方」
Ｓ「……ん？」
「おーちゃん、名前そのまま呼んじゃダメだって言ってた…」
Ｏ「あぁ、しょーくんは別腹」
Ｓ「そ、俺は別腹」
Ｏ「ねー！」
Ｓ「俺が外で呼び間違える訳ねえから」
ねー、と顔を見合わせて。
２人して首をコテンと傾げて。
志乃姿のおーちゃんは、勢いそのまま庭に出て行って、ひょい…とブランコに乗った。
んふふ…と楽しそうにユラユラ揺れている姿は、まるで少女みたいで。
そんな、おーちゃんの姿を眺めてる翔さんは、やっぱり優しい顔をしていた。
Ｓ「……兄さんだから、兄さん」
「……兄さん、だから？」
Ｓ「そ…あの人、俺らん中で一番年上なんだよね、ああ見えて」
「……え？」
Ｓ「ちなみにアラフォーね」
「……は？」
無言で見つめ合う事しばし…。
「……アラフォー」
Ｓ「見えないでしょ？」
「見えるワケないです…」
Ｓ「よく言われてるよ、あの人」
呆然と庭のおーちゃんを見ていたら、リビングの扉が勢い良く開いた。
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やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年3月30日 6時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 卯奈さん» ありがとうございます！…って、わ〜(汗) そうですよねぇ…現状いつになるやらですが頑張りますね！ (2018年4月9日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - とっても面白いです！でも次章がなくて一瞬がっかりしちゃいました。更新待ってますねー (2018年4月6日 18時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！…とはいえ続きの更新がされてなくてガッカリされましたよね(汗) 現在更新中のお話が落ち着き次第カタカタしようと思っておりますゆえ、お待ち頂けるとありがたいです┏〇)) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ドキドキしてとても楽しかったです！次の更新も楽しみにしてます！！！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: aa634c2ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2017年3月1日 0時
