◆47 （2017/09/14） ページ47
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……ったく」
Ｎ「んふふっ、魅力的でしょ？」
「俺がニノのお願いを聞かなかった事なんて無えだろ……んで、お前は俺も金のなる木だと思ってくれてるってワケね？」
Ｎ「当たり前でしょ？賢いちょっと残念なイケメンなんて、優良物件以外の何物でもないでしょ」
「ちょっと残念って……ソレ本人にいう事じゃないよな……」
Ｎ「んで？その賢いちょっと残念なイケメンさんは、何をそんなに何年も悩んでいらっしゃるのかしら？優しいニノちゃんが聞いてあげなくもないよ？」
テーブルに両肘ついて、その両手に顔を乗せて、乗せた顔を少し傾けながらニッコリ微笑む目の前の幼馴染は、そんじょそこらのオンナなんかよりも数倍可愛く見えるのだから末恐ろしい。
その上、頭も切れるし状況判断能力なんてそこらのヤツなんて太刀打ちできねえんだから、自分の味方的立ち位置の人間だった事に心底安心するんだ。
「…………」
Ｎ「ほれほれ、優しい優しいニノちゃんがせっかく聞いてあげるって言ってるんだから、話せる範囲で話してみなさいよ？」
「…………」
Ｎ「心の中に置いとくよりもさ、誰かに聞いてもらうだけで楽になる事だってあるじゃない？」
「……そうだけど」
Ｎ「翔ちゃんはね、いろんなモンを自分で何とかしようとし過ぎなんだと思うんだよね？ちょっとは俺らも頼りになると思うのよ？」
「……あの、さ」
あまりに優しい顔して言うから、普段の俺なら言わない話が口をついて出てきそうになる……けど、何かが少し引っ掛かる。
何だ？
何に引っ掛かってるんだ？
彼女が消えてから数年経った。
本来の俺ならオンナなんかに執着するようなタイプじゃねえし、彼女と付き合う前までは自分自身でも酷かったと反省する位だったって事はニノも知ってるハズで。
「なんだ、何かおかしい」
Ｎ「……ん？」
「どうして何年も悩んでるって思った？暫く静観してたのは分かるとして……どうして『今』動いたんだ？何がニノのメリットになる」
Ｎ「酷いなぁ翔ちゃん、俺だってたまにはメリット無しで動くことだってあるのに」
「……何を知ってんの」
ん？って顔した腹黒い俺の幼馴染は、両方の口元をくるんと上げて、張り付けたみたいな綺麗な微笑みを浮かべてる。
Ｎ「……やっぱ気付くかぁ」
「ニノ、俺を舐めんな」
Ｎ「相葉さんなら気付かないのになぁ」
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やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月27日 20時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
aap(プロフ) - このお話の世界観が大好きです。何度も何度も読み直しています。後編も楽しみに待ってます。 (2021年9月7日 11時) (レス) id: 4a13db19c7 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 後編楽しみに待っています (2020年7月5日 21時) (レス) id: fa0e394fce (このIDを非表示/違反報告)
虹子(プロフ) - こんにちわ。このお話の後半戦は書かれないのですか？続きがとても気になります！待ってますね！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 8a57abc50f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - こんばんは。楽しんで拝見させて頂いてます。この続きが気になるのですが、続きは書かないのですか?? (2019年11月5日 20時) (レス) id: f2d39d6227 (このIDを非表示/違反報告)
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