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ひとしきりギャアギャア言い合った後、ひと息ついて大泉は捜し人の情報をくれた。
上島さんが捜していたのは、彼が中央のシステム構築の時に相棒だった大竹という女性。
中央から追われているというのは本当の様で、優れたエンジニアにも関わらず、姿を消して数年が経っていた。
現在は最下層で、表立った仕事は受けていないものの、裏での仕事で生計を立てているらしい。
お世辞にも若いとは言えない年齢にも関わらず、仕事の依頼が舞い込み続けるのは、それだけ彼女が優秀だという事を物語っていた。
大泉が俺に差し出したのは１本のＵＳＢ。
それに視線を送りながらも大泉の真意が読み取れず、カウンターの中に居る相葉さんも首をコテンと傾げている。
大「櫻井くんに渡しといてよソレ…ウイルス入ってっから気ぃつけてね？」
大泉は麦茶をグビグビ飲みながら、俺が受け取ったＵＳＢをちょいちょいと指差して見せた。
俺達が依頼した人捜しとは掛け離れた言葉に何の繋がりも見つけられずに頭を働かせていたが。
大「珍しくヤバい事件に首突っ込んでっけど大丈夫な訳？」
Ａ「え、ヤバいの？」
大「ソレ、櫻井くんなら解析出来んだろうけどさ…止めた方が良いかもよ？」
「……………」
大「中身がウイルスってしか知らねえのに、俺、死ぬほど追われたんだよ」
大泉は頭の後ろで手を組むと、椅子の背凭れに頭を預けて天を仰ぐようにそう言った。
上島さんがその人を捜していた理由も、その人が姿を隠している理由も何となく繋がった。
恐らくこのウイルスは彼女が作ったモノで、彼女の持っている情報が中央にとっては困った代物なんだろう。
システム構築に携わるほど優秀で、その彼女が中央に追われ、システムに侵入の形跡があった…という事が裏付けのようにも感じた。
大「それに…中央のヤツらとは別に、彼女を追ってるヤツがいるみたいだぜ…」
チラッと横目で俺を見ながら相葉さんに聞こえないようにボソッと呟くと。
左右に頭をゆらゆらと揺らしながら、相葉さんに麦茶のおかわりを頼んだ。
上島さんに、彼女の情報を伝えてしまって良いのか…。
正直、俺１人だけでは判断するのも難しい状況だという事だけは分かっている。
その時、俺の脳裏に浮かんでいたのは。
あの予知夢だった。
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黒衣(プロフ) - ジュンさん» 逝ってしまいましたね…ジュンさんのおっしゃるような存在だったと思うので、そりゃあね…書いてる本人が切なくなってましたよ…。ニノちゃんのいろんな場面で傍に居てくれるのは、出来うる限り翔さんが良いな…なんて思ってます。 (2016年11月14日 18時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - しのぶが逝っちゃった。ニノにとってはお姉さんのような母のような師匠のような、どれもそうで違うような、大切な人だったのにね。今回もつくづく翔ちゃんが居てくれて良かったです。 (2016年11月14日 6時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 櫻さとみんさん» わ〜！ありがとうございます！朝から雪ですか！そりゃ寒い…Σ(ﾟдﾟ；)体調などお気を付け下さいね？そこそこな(笑)ムロ鍋美味しそうですよね♪た、多彩！う、嬉しい…(;Д;) 頑張ります！ありがとうございます！ (2016年11月5日 13時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻さとみん(プロフ) - 黒衣さま こちらも楽しみに読ませて頂いています。わが地方 朝から雪です(((・・;) 寒いです！ そこそこな(笑)ムロさんのムロ鍋 食べさせて下さい！ 多彩な黒衣作品 これからも楽しみにしてますね(^^)v (2016年11月5日 8時) (レス) id: 05f33a3645 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ジュンさん» ムロさん、来ちゃいました。潤くん大好きですからね(笑) しのぶさん、こき使ってますしね。翔さんも潤くんもニノちゃんになんだかんだ甘い(笑) 楽しんでもらえてるみたいで嬉しいです(*>ω<*) ありがとうございます！ (2016年10月26日 1時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2016年9月13日 22時
