◇41 ページ41
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あの日は結局。
昼近くまで起きなかった智に放してもらえず、何とか叩き起こして開けて貰った裏口から逃げるようにして帰って。
自宅に戻ってから猛烈に反省して、その後の夏祭りまでの期間はあっという間だった。
仕事が忙しかった事もあるし、誘いに行く勇気が持てなかった…っていうのもある。
Ｎ「潤くん誘うんなら店番位はしてあげるからさ…頑張んなさいよ」
「あんたまで…」
Ｎ「そりゃそうでしょ…姉ちゃんが早くまとまってくんねえと俺の癒しの時間が減る！！」
「そうかもね〜とっちゃうかもね〜」
Ｎ「ホントやめてよ…頼むよマジで」
「嘘だよ…まぁ…でも…頑張りきれなかった時は１日位、華奈ちゃん借りるかもね…」
丁度、夏祭りの日は私の仕事が休みで。
珍しく実家に帰ってきていた和也と朝ご飯を食べながらぽつぽつと話して。
私の言葉を聞いた和也は、珍しく何かを考え込んでいるようだった。
潤の店には夕方にでも行こう。
珍しく自分から頑張るんだから、思い切って髪とかセットしてもらっちゃおう。
普段はパンツスーツばかりだから、服装もちょっとだけ女性らしくワンピースとか着てみよう。
他のお客様と同じように「可愛いね」って言って貰えるかもしれないし…。
正直、まだ怖い。
こんなに長い間、自分の心の中に居た相手だし、幼馴染だし、弟の友達だし。
今の関係が崩れてしまったら、あんな風に笑いかけてもらえるようになるまで、どの位の時間が掛かるかも分からない。
それでも、ぶつかってみるって決めた。
何もしないまま、潤の隣が永遠に他の人のモノになってしまう位なら。
その前に正直にぶつかってみないと結果も分からない。
潤の店に近付くほど、胸の鼓動がどんどん大きくなってきて。
自然と歩みが遅くなっていく自分のビビリでヘタレな具合に溜息も出てくる始末。
自分自身でも驚くほどの緊張感から逃げ出してしまいたい気持ちにも駆られてるけど。
もしダメでも。
何もしないで後悔するよりマシ。
あ〜〜〜〜。
でも緊張するなぁ………(泣)
夏祭りに向かう人の流れに逆らう様に、駅に向かう人達が来る方へと足を向け。
カランコロン♪
笑顔で私を迎えてくれた幼馴染の店に。
一歩、踏み出す。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒衣(プロフ) - ジュンさん» ここにきての佳代ちゃん(笑) やっとくっついた２人だから、そりゃあ止まらないですよね(。-∀-)ﾆﾔﾘ 私も２人が焦れったい状態だったので(笑)、上手くまとまってくれて安心しましたε-(´∀｀*) こちらこそ、いつもコメントありがとうです！(*>ω<*) (2016年10月7日 18時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます(〃∀〃) 前作もお読み頂いたんですね！ありがとうございます♪やっぱり焦れったかったですよね、私もです(笑) 智くん高校生からしか出てないですもんね。謎な彼もお楽しみ頂けると嬉しいです(*´ω｀)ｴﾍﾍ (2016年10月7日 18時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - ありがとうございます！岡田氏とカヨちゃん！そして岡田氏に嫉妬する天使！やっと幸せになった2人だもん、そりゃ止まらないよね〜！ニヤニヤ。完結ありがとうございます！ホント幸せですよ！大人になってからやっと素直になったね、良かったわ〜！ (2016年10月7日 17時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 黒衣さん、はじめまして。いつもの席でをニノちゃんから読みはじめまして、続いて潤くん。じれったかったけど伝えられてよかった！次さとぴ♪一番謎な彼のお話楽しみです！ (2016年10月7日 10時) (レス) id: 060678365c (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ジュンさん» なんだか色々ありましたね今回(笑) 雅紀くん素敵だよ、カッコイイよ！(*>ω<*)智くんの抱き枕にもなりたいよ！とか思いました(笑) これがどうなるのか、楽しみにして頂けて嬉しいです♪頑張ります！ (2016年9月30日 20時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
