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『開いてるよ〜』
俺だと分かってるのか、カズだと思ってるのか、呑気なAの声が部屋から聞こえて、そっとドアを開けると、受験生らしく机に向かって勉強してた。
ドアを開けたものの、なんて話しかけたら良いか分からなくて暫く黙ってたら、ふっと振り向いたAがちょっと驚いた顔をした。
『………どうしたの、何か用？』
予想してたよりもAの声が優しくて、俺はすんなり前回の口喧嘩の事を謝れて。
微妙に照れくさくて、まっすぐAを見る事が出来なくて。
床に置かれた小さめのテーブルの横に、ちょこんと正座した。
『………ぶふっ(笑)』
右腕で顔を隠して、必死に笑いを堪えてるAを見ながら、カズと一緒の仕草に自然と俺も頬が上がるのが分かって。
それが俺とAに和やかな空気を連れてきてくれた。
それから晩飯までの間。
Aは「休憩」という名目で、最近カズの家に来れなかった俺の話をいろいろ聞いてくれた。
中にはカズから聞いてる話もあっただろうと思うけど、楽しい事とか嬉しい事、大変な事とかを思うままに話して。
ひとしきり話した後、今度はAの話になって。
将来、デザインの仕事をしたいから建築系の大学を目指している事や、それに合わせて色彩の勉強も始めた事、やりたい事が見つかると世界が広がる…って話を、瞳をキラキラさせながら話してくれて。
しばらく捻くれてた俺にとっては初めて耳にする話ばかりで。
それがショックだったり、年齢差を感じて心が痛かったりしたけど。
Aが何を考えてて、何を思ってて、これからどうしたいのか…って話を聞けた事の方が断然嬉しかったんだよね。
翔くんやまーくんの方が、俺よりAとの距離が近いって感じてたから。
少しでもその距離を埋められるんじゃないか、って。
それでも、やっぱり。
中学生の俺からすると、高校生で受験生のAは大人で。
将来への不安とか、受験への心配とか、いろんな思いを抱えてて。
自分に出来るのか…っていうのが今一番気に掛かってるみたいで。
「できるよ…って気軽に言えねぇけど
何もしないで後悔するより
挑戦してから反省する方が良くね？」
俺はその時、そう言った…らしい。
何も考えずに言ったから、全然覚えてないけど。
その後、Aに頭をもしゃもしゃにされた事の方が記憶に残ってるからね(笑)
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黒衣(プロフ) - ジュンさん» こちらこそ、たくさんコメント頂いてありがとうございます(〃∀〃) 楽しんでもらえたようで安心です！ 義兄弟になったら、どっちも甘やかしそうですよね(笑) こっちでは時間軸がふにゃり前なので、あまり出番はありませんでしたが、その後はきっと…(。-∀-)ﾆﾔﾘ (2016年8月30日 17時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 続けてすみません！次はフニャリの彼が参加となりますよね？全員集合！ですね〜。楽しみにしております！ (2016年8月30日 15時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - こちらの完結おめでとうございます！ありがとうございます！もう、すっごくあったかい気持ちになりましたよ！んでニノちゃんの義兄弟に是非なって欲しい！とニヤニヤしました。フニャリの彼以外のメンバーの関係性も大好きです！ホントにありがとうございます。 (2016年8月30日 15時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ジュンさん» 読んで頂いてありがとうございます(〃∀〃) ドキドキしてハラハラしてもらえて嬉しい！ 大人になってく過程って人それぞれ感慨深いし、潤くん大変だっただろうな〜(汗) 幼馴染み達の大切さとか伝わったら良いな…と思ってたので、安心もしてもらえたようで良かった！ (2016年8月28日 23時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - しばらく読めてなくて、まとめて一気に読ませて頂きました！はー、すっごくドキドキして。不器用過ぎる潤君にハラハラして。素直になれた潤君にホッとして。また１つ大人になったね、潤君。周りの3人の人柄もよく出てて感動してます。とりあえず本当に良かった〜。 (2016年8月28日 21時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
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