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◆SIDE-YOU◆
＜お前にも「練習」は必要そうだな＞
≪そうなんだよね…≫
＜何よりお前は「色」が分からない＞
≪……「色」？≫
＜そうなんだよねぇ〜＞
「色」って何だろう……？
＜そしたらお前さ、
信用ならねぇ相手に対しては
聴く聴かないは出来るべ？＞
≪そうだね≫
＜信用できる相手でもソレやれ＞
≪……今のところムリ≫
＜だ・か・ら！！！
それを「練習」しろって話！＞
≪言葉が怖いよ〜…≫
＜聴こえてるっつうの！！！＞
＜Aちゃ〜ん(笑)＞
翔くん曰く。
それがやれるようになれば、今３人が筒抜けになってる状態を、翔くんだけどか智くんだけとかに出来た方が良い時が来るかもしれない。
この先仲間が増えた時に、その方が互いに助かる場合もあるかもしれないと、それをくどくどと説教してくれた…。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
私は相変わらず「害の無い子」を演じていて、そのまま「治療係」だった。
以前より治す時にチカラを使う量が少なく済むようになった。
そして、翔くんと智くんの特訓が続き、何とかその成果が出てきたお陰で、ずっと頭の中が繋がってる状態ではなくなった。
以前に翔くんが言っていたような、頭の中で話す相手を選べるようにもなったし、繋いだり離したりするような事も出来るようになった。
私が「外の世界」に出るようになった時に、あまりの人の声の多さに気絶しそうになったけど、それを翔くんと智くんの特訓と、ヘッドフォンのお陰で踏ん張る事が出来た。
「外の世界」は、私が考えている以上に、人も多いし、刺激も多いし、思考も多かった。
中には知りたくないドロドロした考えが聴こえてくる事もあった。
確かにそれも驚きだったけど。
何より驚きだったのは。
特に外での翔くんの存在だ。
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