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｢本当にご迷惑をお掛けしました…！｣
｢いえそんな、こうたくんもいい子でしたし｣
頑なに俺のことはおじさん呼びだったけど、という言葉は飲み込み、ひたすらに頭を下げるお母さんに微笑む。
こうたは無事母親と再会し、ひっしと膝にしがみついている。
｢もう迷子なんなよ〜｣
｢…うん、ありがとうお兄さん｣
ひらひらと小さい手で俺たちを見送る。俺は笑ってその場を後にした。
と、Aさんが何故か嬉しそうに俺を見ている。
｢鉄朗って面倒見いいよね｣
｢ま〜いつもおっきなネコちゃんの面倒見てるからね〜｣
プリン頭の幼なじみを思いながら返事すると、Aさんも｢まあ、そうだろうねえ｣と呟いた。
……まあ、研磨のこともあるけどさ、
｢俺あんま子どもの頃今みたいな感じじゃなくて…ちょっと人見知りだったからさ、困ってる子どもとかほっとけないんですよね〜…困った時自分から声掛けれなかったから…｣
そこまで喋ってはっと息を飲む。いやこんな話つまんねーだろ！てか俺が人見知りだったとかぜってー信じてもらえないし！
恐る恐るAさんの顔を伺うと、何故か嬉しそうに、だけどちょっとだけ寂しそうな顔をした。
｢知ってるよ｣
｢え｣
知ってる？俺が人見知りだったこと？何で？だってそれ、俺が小学生くらいまでで、猫又監督にバレーを教えてもらうまで…
｢あ！猫又監督に聞いた！？｣
｢違いま〜す｣
｢じゃあ研磨でしょ！｣
｢さあ〜？｣
｢絶対研磨じゃん！｣
Aさんは俺の質問をのらりくらりとかわしながら、｢クラゲコーナー見れなかったからもっかい行こ｣と俺の腕を引っ張った。
ふわふわと巻かれた長いポニーテールから、また甘すぎないいい匂いがする。
俺の知ってるAさんってずっとロングだよな、ショートカットとかしないのかな。試しに脳内でショートカットのAさんを想像してみる。……うん、いいな……運動部にいそうな爽やか美人で……俺はロング派だけどAさんならロングでもショートでも全然いい……
｢(なんでずっとロングなんだろ、気に入ってんのかな)｣
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さき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！このお話だいすきです！これからも応援してます‼︎ (4月11日 22時) (
レス) @page15 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - すごくすごくおもしろいです！黒尾さん、大好き！ここのクロかっこかわいいです (3月19日 6時) (レス) @page14 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 暁☆さん» コメントに加えて前作、本作を読んでいただきありがとうございます。更新が遅くなってしまい申し訳ないです。暁☆様にも楽しんでいただけましたら嬉しいです！ (3月15日 8時) (レス) id: 61b67fe907 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 続編おめでとうございます！久しぶりだったので最初から読み直したのですが、やっぱり好き〜！を噛み締めてしまいました…！続きを読めるのが本当に嬉しいです✨お身体気をつけて、作者様のペースで頑張ってください！これからも応援しています😊 (3月14日 20時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗 | 作成日時：2024年3月14日 11時
