猟奇的なキスを私にして (ページ4)

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fourth kiss ページ4

その日は着替えて、そのあとも足取りがフワフワしてた

夜ご飯はスイスから試合の関係で一日帰ってくる曜一郎くんと、あと先輩がたと食べる予定で、
妙ににやけた顔を一生懸命整えながら店に入った

個室の部屋に案内されて、割と大勢がいるのがわかった
部屋も広くて、多分宴会用の部屋なんやろーな
こんなとこで飯食べるなんて、曜一郎くんすごい人やと思われてんな

柿谷「拓実遅いっ」

扉を開けると席の中央に久々の顔

南野「すみません。あっ、お疲れ様です」

柿谷「こっち座り」

久々の曜一郎くんはなんだかかっこ良くて、キラキラ光って見えた

山口「曜一郎くん、移籍したから彼女もっとできないな笑」

柿谷「うるさい螢！好きな女ぐらいできるわ」

杉本「えっ、おるん？！」

扇原「あっちの女？！すげぇ！」

柿谷「ちゃうし。雑誌の人なんやけどな？日本からわざわざ来てくれはってん」

山口「雑誌の人？モデル？」

柿谷「あー…通訳さんやな。」

杉本「雑誌の通訳さんならウチのAちゃんも負けてないよ笑」

あーー
もう。Aさんのこと言わんといてよ…
ちょうど曜一郎くんが出て行くか行かないかぐらいにAさんが来たから、曜一郎はA知らんよな。
これ以上ライバル増やしたないわ…

………ライバル？
俺、Aさんにマジなん？
あれ？

柿谷「Aちゃん？」

杉本「美人さんやで！あっ、でも笑うと幼いかも」

山口「みんな何故かしたのAで呼んでんねん。親しくなりたくて笑
でも誰も相手にされない」

柿谷「ふーん」

扇原「Aちゃんなぁ～もっとやさしーくなりゃいいんけど」

素直ですよ
見せないだけです

話の中心がAさんなのが嫌で、不貞腐れたようにご飯を食べてばかりいた
妙に興味を示す曜一郎くんに少し焦った

山口「曜一郎くんの思い人はどーなん？」

柿谷「美人。でもチラ見しかしとらんから、わからん」

杉本「代表選手なら落とせるやろ」

柿谷「買いかぶりすぎや笑話しかけられんわ」

乙女～っとか言っていじられてるのを。またボケーっと眺めてた
こんなすごい人でも女の人落とせないもんな
俺かて興味やっと話せた程度やし
ただの選手と思われてんな

舞い上がらせるだけ舞い上がらせて。彼女はまったく底意地悪いなとか。そう思った