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A主任は、会えば?と言ったけどなんか照れくさくて……
でも、
「会える時に会わないと後悔するよ。」
A主任にそう言われた。
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その言葉を微笑みながら言ったA主任やけど、目は悲しそうやった
やっぱり何か抱えてるよな。
その瞳が、ごくたまに切なくなる表情がそれを物語ってる。
「さ!早く入れ」
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半ば強引に背中を押された俺は少し緊張しながらドアを開けた。
「………あ、あの〜……」
何喋ろうか、と戸惑っていると
「色々…ごめんね。」
急に謝る姉ちゃん。
そんな、謝らんくてええし
「いや、俺が謝るべきやろ。散々な言葉を言ってしもたし…」
A主任と話すまで、犯人やと思ってたしな
.
「Aさん、かっこいい方だね。」
しばらくして、姉ちゃんが口を開いた。
A主任の事をかっこいいと。
「やろ?俺、A主任がおらんかったらどうなってたかわからんわ。」
A主任がちゃんと俺と話してくれたから今、
ちゃんとここにいるわけで
あのまま姉ちゃんの事を犯人やと決めつけてたら、ほんまの犯人は捕まってなかったかもやし。
やから、A主任には頭が上がらん。
それは、姉ちゃんもみたいで
「私も、Aさんじゃなかったら生きてないかも。」
そんな事を言った。
「おいおい、そこまではないやろ。笑」
「ううん、ある。………望」
急に真剣な顔して俺の名前を呼ぶから、俺も
「……….ん?」
真剣になって聞く。
「Aさんを守りなさい。Aさんが望の上司じゃなくなったとしても、もういい。って突き放されても」
"ずっと傍にいなさい"
さっきA主任と何を話したんやろうか、A主任の何かを知ったんやろうか。
でも、まぁ
「おう、あたりまえや。」
俺はずっとA主任の部下でありたいし、傍におりたい。
だから素直にうん。って言った
姉ちゃんがその言葉を発した意図はわからへんかったけど、その真剣な眼差しに嘘は無かった。
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ゆか - 期待してます!久々にいい作品に出会えました。小瀧君の感情はこれから徐々に大人になれば大丈夫だと思います。頑張ってください!応援しています。 (2016年10月26日 14時) (レス) id: e374157141 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - *西畑ゆい*さん» ありがとうございます!今、更新出来ないんですけど待っててください! (2015年11月28日 16時) (レス) id: 5c76457955 (このIDを非表示/違反報告)
*西畑ゆい* - お話とっても面白いです!続きが気になります。更新頑張って下さい! (2015年11月26日 6時) (レス) id: 7d93721175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2015年11月3日 9時