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「中本美紀の殺害現場にたくさんあった花、覚えとるか?」
パソコンの方を向いていた淳太くんが、イスを回転させ俺の方へと向きを変えながら言った。
「…あぁ。まぁ。」
「その花の名前、知っとる?」
「サフィニア……やろ」
「お前、この花に心当たりあるか?」
ちょっと遠まわしに言う淳太くんに少しイライラした。
もうええよ。
なんかあるんやったらすぐ言ってや。
「何が言いたいん?」
鑑識の部屋に行くと最近はキレてばっかやな。
そう思いながらも、淳太くんに言えば
「たくさんあったサフィニア、犯人が何処で買ったか調べたんや。そしたら、近くの花屋やってんけど領収書を貰っていったらしいねん。」
「その領収書、殺害現場のゴミ箱に捨てられとってな。よう見たら、お前の姉ちゃんの名前が書いてあった。」
だから、心当たりあるか?って聞いてん。とため息をこぼしながら背もたれに体重をかけた淳太くん。
嘘やん、また姉ちゃんやん。
「しかもな、」
俺に答える時間を与えず、続けて話そうとする淳太くんに耳だけを傾けた。
「中本美紀の近くに落ちてた証拠品が新しく見つかったんやけど、その持ち主はお前の姉ちゃんや。」
さらに、姉ちゃんの疑いが高まり警察は姉を探しているらしい。
第一課にも捜査しろと命令は来ているはずやけど、A主任は……ここにおる。
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ゆか - 期待してます!久々にいい作品に出会えました。小瀧君の感情はこれから徐々に大人になれば大丈夫だと思います。頑張ってください!応援しています。 (2016年10月26日 14時) (レス) id: e374157141 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - *西畑ゆい*さん» ありがとうございます!今、更新出来ないんですけど待っててください! (2015年11月28日 16時) (レス) id: 5c76457955 (このIDを非表示/違反報告)
*西畑ゆい* - お話とっても面白いです!続きが気になります。更新頑張って下さい! (2015年11月26日 6時) (レス) id: 7d93721175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2015年11月3日 9時