pinky flower ページ2
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ピンクの花が部屋中を埋め、その真ん中に女性が両手を組んで倒れている。
「入られへんやん」
ドアの前で固まる俺らは、一瞬でもその空間に見とれてしまったに違いない。
「とりあえず、花を全て鑑識に送ろう」
何か隠されているかもしれないから、とA主任が淳太くんに連絡をする。
その場にいた、皆がひとつひとつ花を丁寧に袋にいれてダンボールに詰めていく度に思った。
_これ、姉ちゃんが好きな花やん。
名前はサフィニア、やったっけな。
誕生日とかプレゼントした記憶がある。
「………望?」
流星に呼ばれて、止まっていた手をまた動かす。
「結構時間かかったな。」
「めっちゃあったもん。」
サフィニアで埋め尽くされていたピンク色の部屋は、淡々とした色に変わってしまった。
その真ん中に倒れている女性。
赤いドレス、綺麗にセットされた髪、派手なメイクにネイル。
「殴られた跡も、刺された跡も…ない。」
A主任は、女性の頬に手を当てて悲しく呟いた。
「自 殺…ですかね。」
「どうだろう。」
まだ調べてないからわかんないけど、って女性をじっと見ながら言うA主任と、
花を片付けた後に来た、照史くんとしげと神ちゃんと
A主任の隣で静かにおる濱ちゃんと流星、皆で
眠っているかのように倒れている女性に、手を合わせた。
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ゆか - 期待してます!久々にいい作品に出会えました。小瀧君の感情はこれから徐々に大人になれば大丈夫だと思います。頑張ってください!応援しています。 (2016年10月26日 14時) (レス) id: e374157141 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - *西畑ゆい*さん» ありがとうございます!今、更新出来ないんですけど待っててください! (2015年11月28日 16時) (レス) id: 5c76457955 (このIDを非表示/違反報告)
*西畑ゆい* - お話とっても面白いです!続きが気になります。更新頑張って下さい! (2015年11月26日 6時) (レス) id: 7d93721175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2015年11月3日 9時