∞ワールド１０ (ページ46)

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２話ページ46

顔合わせの日、緊張しながら現場に向かった

スタッフ「神谷真道役、横山侯隆さんです」

横山「えー、横山です、頼りない座長かもしれませんがいい作品を作りたいと思うのでよろしくお願いします」

パチパチと拍手が鳴る

スタッフ「続いて、藤咲雅役、安藤菜穂さんです」

安藤「安藤です、私もいい作品を作りたいと思ってます、よろしくお願いします」

やっぱり挨拶ってみんな考えてるのかな…？

スタッフ「続いて、結城恵役、春川Aさんです」

「春川です、演技は初めてで慣れないことばかりですけど、一生懸命頑張ります、よろしくお願いします」

そう言って頭を下げると拍手が聞こえてきた

安心して席に座ると横山くんが見えて拍手してくれてたことにホッとした

全員の紹介と挨拶が終わるとマネージャーの福ちゃん(福山菜月)が私のところに来た

マネージャー「みなさんに挨拶行くよ」

「はい」

監督やスタッフさん、共演者の皆さんに挨拶に行った

皆さん『一緒に頑張ろうね』とか『よろしく』と声をかけてくれた

「安藤さん、春川Aです、よろしくお願いします」

安藤「あー、よろしくー」

「…」

顔も見られずにそう言われた

福ちゃんに肩を叩かれて横山くんを指さされたから横山くんのところに行った

「横山さん、春川Aです、よろしくお願いします」

横山「横山侯隆です、こちらこそよろしくお願いします」

初めて会った時と同じように丁寧に挨拶してくれた

嬉しくなると同時に、やっぱり私のことは覚えてないのかなと少し悲しくなった

『横山くん』と後ろから声が聞こえたと思ったら私を押しのけて安藤さんが横山くんの隣に来た

安藤「よろしく」

横山「よろしくお願いします」

２人で仲良く話し出したからその場から離れた